出版社内容情報
日本でも、近年注目されつつある性的嗜好行動への治療的アプローチとして、海外からの知見も踏まえ、日本の現状をさまざまな角度から考察し、新たな治療法を示唆する。
性はこころの問題であり、人格の問題であり、このことについては、古今東西、非常に幅広く論じられてきた。だが、そのとらえ方には、文化・歴史によって大きな違いがある。「性依存症」はまだ日本では認知度も低く、治療も限られた専門機関でしか扱われていない。
近年、徐々に注目されつつある性的嗜好行動への治療的アプローチとして、海外の知見も踏まえ、さまざまな立場から、第一人者の先生方に日本の現状を論じていただいた。
「性依存症」の理解を深め、新たな治療の方向性を示唆する1冊となるだろう。
はじめに……榎本 稔
性の歴史……榎本 稔
性依存症の精神病理……榎本 稔
諸外国の性犯罪治療……原田 隆之
国内での性犯罪者対策……藤岡 淳子
性依存症と薬物療法……深間内 文彦
子どもの性加害と被害……阿部 惠一郎
性犯罪加害者家族支援……斉藤 章佳
医療機関での性依存症の治療……斉藤 章佳
性犯罪と裁判員裁判1……平山 真理
性犯罪と裁判員裁判2……小橋 るり
性犯罪と裁判員裁判3……斉藤 章佳
性依存症と性の発達……安田 美弥子
インターネット(SNS)と性依存症……斉藤 章佳
性依存症当事者の体験談……当事者
性犯罪被害者支援1……淺野 敬子
性犯罪被害者支援2……大澤 寿道
性犯罪被害者支援3……座談会
おわりに……榎本 稔
内容説明
「性依存症」の理解を深め、新たな治療の方向性を示唆する1冊となるだろう。近年、徐々に注目されつつある性的嗜好行動への治療的アプローチとして、海外の知見も踏まえ、さまざまな立場から、第一人者たちが日本の現状を論じている。
目次
性の歴史
性依存症の精神病理
性犯罪治療の国際的動向
日本における性犯罪再犯防止プログラムの現状と課題
性依存症の薬物療法
子どもの性加害と被害
性依存症と家族―性犯罪加害者家族支援
医療機関での性犯罪および性依存症の治療
性犯罪と裁判員裁判―「市民感覚」が性犯罪問題をめぐる議論で果たす役割
性犯罪事件における情状弁護―加害者の反省悔悟について
性犯罪(裁判員)裁判における司法サポートプログラムの果たす役割
性依存症と性の発達
インターネット(SNS)における性犯罪および性依存症
SAGミーティング
性暴力被害者の支援と治療
性暴力被害者支援(弁護士の立場から)
女性スタッフ座談会
著者等紹介
榎本稔[エノモトミノル]
1935(昭和10)年東京都生まれ。1957(昭和32)年東京大学教養学部理科二類修了。1961(昭和36)年東京医科歯科大学医学部卒業。1969(昭和44)年成増厚生病院副院長。1975(昭和50)年山梨大学保健管理センター助教授。1988(昭和63)年東京工業大学保健管理センター助教授。1992(平成4)年榎本クリニック設立、院長。1997(平成9)年医療法人社団榎会・榎本クリニック理事長。医学博士(社会精神医学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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くさてる
弥太郎岩崎。