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出版社内容情報
いじめは早期発見、早期介入が必須である。子どもたちの発する「いじめサイン」を、教師や親がどう見抜き対処するかを解説する。
いじめを解決する鍵はどこにあるのか―。いじめは常に起きており,多様化しながら子どもたちを取り込んでいる。無視,からかいから暴力行為にまで及び,果ては子どもの心や命を危機にさらすこともしばしばだ。SNSは新たな“いじめツール”となり,いじめそのものもエンターテインメント化している。これら現代的いじめの特徴を踏まえ,深刻な事態に陥らないよう解決を図っていくためには,早期発見と早期対処しかないと著者は言う。こうした問題意識から,子どもたちから発せられるさまざまなサインをキャッチし,早期解決のための手立てをまとめたのが本書だ。第1部では,従来型のいじめはもとよりネット社会におけるさまざまないじめの諸相を15章にわたり解説し,第2部では机,持ち物,表情や言動,そしてSNSなどから予兆を見つける手法を明らかにする。第3部では,関係機関との連携も含めた具体的対応策を提示した。読み進んでいく各章ごとに,読者はいじめの見とりと手立ての鍵を手に入れていくことになるだろう。
はじめに
第1部 現代的いじめの特徴
1章 いじめは常時起きている
2章 KS(既読スルー)─いじめを助長するソーシャルメディア─
3章 被害・加害のハードル
4章 スマートフォンやインターネット利用に制限をかけても解決しない
5章 ネット依存─過渡期には摩擦がつきもの─
6章 暇つぶし
7章 リゾーム的に増殖するネットいじめ
8章 エンターテイメント化するネットいじめ
9章 嘘が真実となる瞬間─スリーパー効果─
10章 ネット上のデマが信頼されやすい理由─ランチョン・テクニック─
11章 匿名性の是非
12章 仮想世界でのいじめ問題
13章 子どもよりひどい大人のいじめ
14章 誰にでもルサンチマンはある
15章 現代的傍観者
第2部 いじめのサインの見抜き方
16章 いじめを見つける鍵のありか
17章 机の観察からいじめのサインを見つける
18章 持ち物からいじめのサインを見つける
19章 表情や言動からいじめのサインを見つける
20章 SNSからいじめのサインを見つける
21章 ネットいじめ
第3部 対 策
22章 ネットいじめ発見の限界
23章 警察への通報
24章 いじめグループに誘われたら?
25章 いじめに関する法律
26章 いじめ早期発見のための対策
27章 多元的いじめの分類と対処法
28章 ネットいじめの分類と対処法
付 録 いじめサインを見つけるためのフローチャートとワークシート
【著者紹介】
1971年岐阜県生まれ。東京学芸大学・大学院修了、早稲田大学大学院博士後期課程満期退学。現在、山形大学准教授。専門は情報教育、情報社会論。ネット・ケータイなど新しいメディアと人との関係、情報の信憑性を判断する力や情報リテラシー教育について研究。主要著書「即レス症候群の子どもたち―ケータイ・ネット指導の進め方」「ケータイ不安―子どもをリスクから守る15の知恵」他。
内容説明
いじめを解決する鍵はどこにあるのか。言動、持ち物、SNS…。子どものさまざまな異変を読み取り早期解決を図る視点と方策を一冊に凝縮!
目次
第1部 現代的いじめの特徴(いじめは常時起きている;KS(既読スルー)―いじめを助長するソーシャルメディア
被害・加害のハードル ほか)
第2部 いじめのサインの見抜き方(いじめを見つける鍵のありか;机の観察からいじめのサインを見つける;持ち物からいじめのサインを見つける ほか)
第3部 早期発見のための対策(いじめグループに誘われたら?;警察への通報;ネットいじめ発見の限界 ほか)
著者等紹介
加納寛子[カノウヒロコ]
東京学芸大学・大学院修了、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。山形大学准教授。新しいメディアと人との関係、ネットいじめやサイバー犯罪、情報リテラシー教育について研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。