組織のストレスとコンサルテーション―対人援助サービスと職場の無意識

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組織のストレスとコンサルテーション―対人援助サービスと職場の無意識

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  • サイズ A5判/ページ数 311p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784772413572
  • NDC分類 369.1
  • Cコード C3047

出版社内容情報

大きなストレスを抱えやすい対人援助職の問題を個人の脆弱性に帰さず,援助組織全体を変えていくことを目指すコンサルテーション論。

対人援助サービスに従事する人々が大きなストレスを抱えやすいことはよく知られている。また近年,医療・保健・福祉領域においても市場原理が導入され利益や効率が求められることで,組織やそこで働く個人のさらなる疲弊につながっている。これら職種で休職や退職が増加していることもまた問題とされる。本書では,このような状況を個人の病理や脆弱性に帰さず,組織のもつ問題と捉え解決するためのコンサルテーションを例示する。
対人援助サービスでは,その性質自体が個人だけでなく組織にまで影響し,問題を生みだす要因となっており,さらにそのプロセスが無意識に生じることから,問題と見なされるスタッフやクライエントを切り捨ててしまう恐れがある。しかし,例えそうしたとしても問題はまた形を変えて表れてくる。したがって問題解決のためには,組織の使命を明らかにし,仕事そのものの性質を正面からみつめ,援助者がどのような感情を体験しているのかを,組織全体として考える必要がある。
タビストッククリニックで続けられてきた「組織コンサルテーションワークショップ」をもとに,そこで用いられた精神分析,システム理論,ビオンのグループに関する業績,グループ関係トレーニングなどのモデルから,多数の事例を参考に組織コンサルテーションの実践と研究を紹介。

まえがき
序文
謝辞
守秘義務についての注記
はじめに 施設へのコンサルテーションの制度としてのルーツ

第?T部 理論的枠組み
第1章 組織生活における無意識の諸相―精神分析からの寄与
第2章 グループとチームでの仕事における無意識―ウィルフレッド・ビオンからの貢献
第3章 職場という組織―開放システム理論からの寄与
第4章 権限,権力,リーダーシップ―グループ関係トレーニングからの寄与

第?U部 痛みをもつ人々との仕事
第5章 伝染の危機―組織における投影同一化のプロセス
第6章 乳児特別ケアユニットにおける感情の問題に向き合う
第7章 傷ついた子どもたちとの仕事における不安をコンテインすること
第8章 死が私たちを分かつまで―高齢者ケアにおける思いやりと冷淡さ
第9章 身体障害児学校の分裂と統合
第10章 死にゆく人々とともに働く―ほど良い人でいること
第11章 天使も踏むを恐れるところ―病院看護における理想主義,失望そして思考停止
第12章 みずからに課した不可能なタスク

第?V部 危機にある組織
第13章 組織の混沌と個人のストレス
第14章 やっかいな個人と混乱した施設
第15章 不確かな未来に直面すること
第16章 声を発見する―脅威のもとにある組織における差異化,代表とエンパワメント
第17章 助けを求める―スタッフサポートと感受性グループ再考

第?W部 より健康な組織へ
第18章 公共機関における社会的不安のマネジメント
第19章 ケアとコントロールのバランスをとる―組織の健康増進を焦点としたスーパービジョン関係
第20章 対立と協同―グループ間の関係の管理
第21章 評価―経験から学ぶ組織

あとがき
参考文献

【著者紹介】
武井麻子(たけい・あさこ)日本赤十字看護大学教授

内容説明

対人援助サービスに従事する人々が大きなストレスを抱えやすいことはよく知られている。また近年、医療・保健・福祉領域においても市場原理が導入され利益や効率が求められることで、組織やそこで働く個人のさらなる疲弊につながっている。そして、対人援助サービスでは、その性質自体が個人だけでなく組織にまで影響し、問題を生みだす要因となっており、さらにそのプロセスが無意識に生じることから、問題と見なされるスタッフやクライエントを切り捨ててしまう恐れがある。本書では、このような状況を個人の病理や脆弱性に帰さず、組織のもつ問題と捉え解決するためのコンサルテーションを例示する。

目次

第1部 理論的枠組み(組織生活における無意識の諸相―精神分析からの寄与;グループとチームでの仕事における無意識―ウイルフレッド・ビオンの研究からの寄与 ほか)
第2部 痛みとともにある人々との仕事(伝染の危機―組織における投影同一化のプロセス;乳児特別ケアユニットにおける感情の問題に向き合う ほか)
第3部 危機にある組織(組織の混沌と個人のストレス;やっかいな人と混沌した施設 ほか)
第4部 より健康な組織へ(公共機関における社会的不安のマネジメント;ケアとコントロールのバランスをとる―組織の健康増進を焦点としたスーパービジョン関係 ほか)

著者等紹介

武井麻子[タケイアサコ]
東京大学医学系大学院博士課程保健学専攻修了。博士(保健学:東京大学)。日本集団精神療法学会認定グループサイコセラピスト、同スーパーヴァイザー。主要略歴、海上寮療養所看護科・社会療法科。千葉県立衛生短期大学准教授。現職、日本赤十字看護大学教授

榊惠子[サカキケイコ]
日本赤十字看護大学博士後期課程修了。博士(看護学:日本赤十字看護大学)。主要略歴、慶應義塾大学病院精神・神経科病棟、内科病棟。慶應義塾看護短期大学講師。日本赤十字看護大学講師。現職、昭和大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mieken

0
はじめに:組織は意識的なタスクと並行して無意識のタスクを遂行していること、そしてそのことが組織の効率にもスタッフが経験するストレスの程度にも影響していることを示す。2017/10/10

マッサン

0
職場の傷つき、無意識が時に一次タスク遂行を妨害する(アンチタスク現象)。いかに作業グループに至るか。2024/09/27

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