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出版社内容情報
本書は,1980年代初頭から作業療法に携わってきた著者が,体験を通して得た『確からしさ』を書き留めた,臨床の覚え書きである。
ひとは生きるために作業をする。作業することで成長する。作業することで不安を軽減し,生活を楽しむために作業をする。作業療法とは,そのだれもが生きるために日々おこなっている生活のいとなみ,その人にふさわしい生活を送るために必要な作業行為ができるよう手を添えることである。
作業をもちいる治療・援助のすべてが、対象者とのかかわりのなかにある。基礎研究から得られた理論もモデルも、臨床を通した検証を抜きには成り立たない。作業療法は、臨床に始まり臨床に終わると言っても過言ではないだろう。
だからこそ今、『臨床 作業療法』なのである。
本書は1980年代初頭から作業療法の臨床、教育、臨床研究に携わってきた著者が、体験を通して得た『確からしさ』を書き留めた、臨床の覚え書きである。最終章には著者による『作業療法臨床のコツ』も掲載している。
「生きる」ということを改めて考えさせられる1冊である。
序にかえて
なぜ「臨床作業療法」?
第1章 身体そして作業
わたしという身体と作業/病気・障害と作業・身体/作業療法における作業とは
第2章 作業をもちいる療法の基本
作業をいとなみ作業がつむぐ/病気や障害のとらえ方/作業療法のしくみ―治療・援助形態/回復状態と作業療法/作業療法導入のコツ/作業療法における評価の視点/他の治療との関係
第3章 作業をつかう
作業で護る―安心・安全の保障/作業で満たす―基本的欲求の充足/作業で取りもどす―心身の基本機能/作業で知る―作業遂行特性/作業で学ぶ―普通のことの確かな感覚
第4章 作業療法の臨床
統合失調症圏の障害/気分(感情)の障害/神経症性の障害/パーソナリティの障害/摂食障害/精神作用物質による障害/アスペルガー障害
第5章 作業療法臨床のコツ
作業療法の原則
あとがき
【著者紹介】
山根寛(やまねひろし)
1972年 広島大学工学部卒業
1982年 作業療法士の資格を取得し,精神系総合病院に勤務
1989年 地域生活支援をフィールドとするため大学に移り,「こころのバリアフリーの街づくり」「リハビリテーションは生活」「ひとが補助具に」「こころの車いす」を提唱し,生活の自律と適応を支援
「こころのバリアフリーの街づくり」「リハビリテーションは生活」「ひとが補助具に」「こころの車いす」を提唱し,地域生活支援に関わる市民学習会「拾円塾」主宰,日本園芸療法研修会顧問,日本神経学的音楽療法勉強会顧問,日本音楽医療研究会世話人など,作業・活動を治療・援助手段とする他職種連携を推進
現在,京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻教授
日本作業療法士協会副会長,日本精神障害者リハビリテーション学会理事,日本園芸療法学会理事
内容説明
ひとが「生きる」とはどういうことか?作業療法は、障害があっても一人ひとりそれぞれの生活に必要な作業行為ができるよう、手を添える。基本から臨床まで、作業療法のコツをわかりやすく解説!
目次
第1章 身体そして作業(わたしという身体と作業;病気・障害と作業・身体 ほか)
第2章 作業をもちいる療法の基本(作業をいとなみ作業がつむぐ;病気や障害のとらえ方 ほか)
第3章 作業をつかう(作業で護る―安心・安全の保障;作業で満たす―基本的欲求の充足 ほか)
第4章 作業療法の臨床(統合失調症圏の障害;気分(感情)の障害 ほか)
第5章 作業療法臨床のコツ(作業療法の原則)
著者等紹介
山根寛[ヤマネヒロシ]
認定作業療法士、博士(医学)、登録園芸療法士。1972年広島大学工学部卒業、船の設計の傍ら病いや障害があっても町で暮らす運動「土の会」活動をおこなう。1982年作業療法士の資格を取得し、精神系総合病院に勤務。1989年地域生活支援をフィールドとするため大学に移り、地域生活支援に関わる市民学習会「拾円塾」主宰、日本園芸療法研修会顧問、日本神経学的音楽療法勉強会顧問、日本音楽医療研究会世話人など、作業・活動を治療・援助手段とする多職種連携を推進(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。