内容説明
女性のうつ病は男性に比して約2倍の有病率を示し、WHOが発表した障害調整生存年数において、近い将来に心疾患、交通事故をおさえて第一位になることが予想されている。本書は、女性のうつ病について、精神科医のみならず臨床心理や社会学の専攻者も参加し、女性の生理的、心理社会的特徴を女性のうつ病に欠かせない視点として考察すると同時に、それらがうつ病の発症にどのように関連し、治療上どのような配慮が必要かを明らかにしようと試みたものである。繊細で傷つき易い女性の心理社会的側面を重視しながらの教育的支持的なアプローチの方策が本書のメインテーマとして貫かれている。著者は全員第一線で活躍中の女性臨床医や臨床心理士、社会学者であり、正に「女性による女性のための」うつ病ガイドブックになっている。女性のうつ病を全方位的な見地から捉えた臨床家必携の一冊。
目次
第1章 序説
第2部 女性のライフサイクルとうつ病 概念・診断・治療・予防など
第3部 女性のうつ病に欠かせない視点と領域
第4部 女性のうつ病とコモビディティ(併存障害)
第5部 治療
第6部 自殺予防への取り組み
著者等紹介
上島国利[カミジマクニトシ]
1965年慶應義塾大学医学部卒業、1970年同大学院医学研究科修了、1976年杏林大学医学部精神神経科講師、助教授、教授を経て、1990年昭和大学医学部精神科教授、2006年国際医療福祉大学医療福祉学科教授。所属学会その他:日本生物学的精神医学会、日本総合病院精神医学会(名誉会員)、日本精神科診断学会(名誉会員)、日本心身医学会(代議員)、日本神経精神薬理学会(評議員)、日本臨床精神神経薬理学会(名誉会員)、日本うつ病学会(名誉会員)、日本医師会学術企画委員(平成8年~)
平島奈津子[ヒラシマナツコ]
東京医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室に入室。同教室助手、総合病院桜町病院精神・神経科医長を経て、1997年昭和大学医学部精神医学教室専任講師、2005年同教室准教授。医学博士、精神保健指定医。所属学会その他:日本精神神経学会精神科専門医、日本精神分析学会認定精神療法医・認定スーパーバイザー日本うつ病学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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