子どもの精神分析的心理療法の経験―タビストック・クリニックの訓練

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  • サイズ A5判/ページ数 223p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772410779
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

内容説明

本書は、著者が1990年から1997年まで滞在した、ロンドンのタビストック・クリニックでの子どもの精神分析的心理療法の訓練経験について書かれたものである。タビストックで行われている子どもの精神分析的心理療法の訓練は、ビックの考案した乳児観察を基盤としたユニークな訓練であり、本書では、その訓練の実際、そしてクライン派の子どもの精神分析的心理療法を懇切丁寧に解説する。また、スーパービジョンや個人分析の意義、さらにクライン、ビオンらの理論に対する著者の解釈も平易に記述されている。

目次

第1部 タビストック方式乳児観察の経験(タビストック方式乳児観察とは何か?;タビストック・クリニック方式乳児観察の一事例)
第2部 子どもの精神分析的心理療法の経験(子どもの精神分析的心理療法とは何か?;自閉症児への精神分析的アプローチ―ポスト・クライン派の実践;メアリー:ポスト・クライン派精神分析の展開―自己愛的な少女との精神分析的心理療法;アン:愚かさとその対象関係―虐待を受けていた知的障害の青年期の少女との精神分析的心理療法;トム:破局的侵入としての授乳―漠然とした毒と死の恐怖に脅える少年との精神分析的心理療法;サム:自閉現象とそこからの脱却をめぐって―アスペルガー症候群の青年との精神分析的心理療法;ジュリー:性的虐待からの回復―性的虐待を受けた少女との精神分析的心理療法)
第3部 スーパービジョン、個人分析、ビオン(タビストック・クリニックとアルバレズ先生について;心理臨床における個人分析の意義;ビオンに学ぶ分析臨床―何をどのように学んだか?)

著者等紹介

平井正三[ヒライショウゾウ]
1963年兵庫県生まれ。1986年京都大学教育学部卒業。1992年京都大学教育学部大学院博士課程満期退学。1990年から97年まで英国のタビストック・クリニックに留学。子どもの精神分析的心理療法の訓練を受ける。帰国後、佛教大学臨床心理学研究センター嘱託相談員、京都光華女子大学人間関係学部助教授などを経て、2003年から京都にて個人開業心理療法に専念。御池心理療法センター代表およびNPO法人子どもの心理療法センター理事長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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