出版社内容情報
精神分析技法の名著『転移分析』の著者として知られるギル(Merton M. Gill)最後の著書,待望の邦訳である。
内容説明
精神分析技法の名著『転移分析』の著者として知られるギル最後の著書、待望の邦訳である。ギルは、精神分析が成熟し、常識に近づいた結果として、分析状況を患者と分析家が形成する場と捉え、分析家は何を言い、何を行うかという臨床の基本について、精緻な論述を展開している。自由連想、解釈、中立性、身体の問題、等、さまざまな臨床的課題について、卓抜した論理的な思考力を持ち、誠実な臨床家であったギルを理解するための臨床書。
目次
第1章 構成主義と解釈学
第2章 内的なものと外的なもの
第3章 一者心理学と二者心理学
第4章 中立性
第5章 精神分析と精神療法
第6章 自由連想と分析過程
第7章 分析家は何を言い、何を行うか
第8章 理論と技法
第9章 精神分析における身体
第10章 結論
著者等紹介
成田善弘[ナリタヨシヒロ]
1941年名古屋市に生まれる。1966年名古屋大学医学部卒業。現職:大阪市立大学大学院教授、櫻クリニック嘱託
杉村共英[スギムラトモヒデ]
1974年名古屋市に生まれる。1998年東京慈恵会医科大学医学部卒業。2003年清川遠寿病院に勤務。八王子児童相談所嘱託兼任
加藤洋子[カトウヨウコ]
1967年生まれ。滋賀県医科大学卒業。精神保健指定医。臨床心理士。現在、ようここころのクリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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