目次
臨床心理アセスメントとは何だろうか
問題意識
医学的診断を超えて
問題のメカニズムを探る
アセスメントを意味あるものにする
介入の方針を定める
初回面接
改めて臨床心理アセスメントを考える
著者等紹介
下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
1983年、東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。東京大学学生相談所助手、東京工業大学保健管理センター講師、東京大学大学院教育学研究科助教授を経て、東京大学大学院・臨床心理学コース教授。博士(教育学)、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anchic
1
アセスメントの手順やその方法論について書かれている本です。行動のみを観察対象にしているので認知行動療法のアセスメントに近いと思います。アセスメントについて学ぶのであればこの本の他にも様々な本を読む必要があると思います。
けー
0
生物心理社会モデル押し。このモデルを使えれば、かなり多角的に支援ができるが、三次元に沿って情報を集めるのは難しい。そこで4章と5章で解決策として、広義の行動に焦点を当てた機能分析(認知反応や動作反応、身体反応)、ミクロ分析とマクロ分析や、発達分析などを紹介。ここが一番役に立った。中堅以上の心理士なら、無意識にやってることをあえてシステマティックに書いたのはすごい!ただ、前半はエビデンスをごり押しで、退屈な内容。2013/05/03
なっしー
0
アセスメントは仕事の中で相当な部分を占める。そうした中で、このようなエビデンスベーストなやり方は大事だろう。刊行されたのが2008年なので、月日は経ち、当時よりはバイオサイコソーシャルな考えは当たり前になっている。著者はアンチ力動派なのだろうが、力動派も別にアセスメントしていないわけではないし、環境因を考えていないわけでもない。ミクロからマクロへ、情報を多角的に捉えていくこと、問題の成り立ちだけでなく、それが維持されているメカニズムを探っていくことも確かに大事だと思った。機能分析はもっと知りたい。2022/05/04
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