出版社内容情報
多くの事例を用いて,少年たちの置かれている状況,犯罪の問題点,虐待やいじめと発達障害の関係をわかりやすく解説する。
内容説明
昨今、少年による重大犯罪が、世間を震撼させている。「凶悪犯罪」とひと括りにするにはあまりにも不可解な事件の数々…。そうした事件を家庭裁判所調査官として扱いながら、事件を多角的に見ることによって不可解さの要因を解明し、適切な処遇につなげたいとした論文集。非行臨床・司法面接の第一人者による、実践に裏打ちされた臨床指導書。
目次
第1章 少年犯罪への新しい視点―司法面接の重要性
第2章 少年の凶悪事件を考える―特異な殺人
第3章 家庭裁判所の立場から見た青少年犯罪の諸問題―少年法改正と非行についての新しい視点
第4章 生物・心理・社会モデルから見た少年犯罪の統合的理解
第5章 広汎性発達障害事例についての実証的研究―32事例の非行動因を類型化する試み
第6章 広汎性発達障害を伴う非行事例について―臨床的特徴と非行態様との関連
第7章 非行事例の連携的処遇について―家庭裁判所の試験観察と少年鑑別所の外来鑑別の連携例
第8章 「わかりにくい」性非行とその処遇
第9章 特異な非行とアスペルガー障害―最優域知能を持つ少年との面接
著者等紹介
藤川洋子[フジカワヨウコ]
1973年大阪大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。同年、家庭裁判所調査官補。任官後、大阪、京都、名古屋、東京等の家裁勤務を経て、京都ノートルダム女子大学心理学部教授。臨床心理士。東京大学医学部客員研究員。関西医科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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