発達障害と少年非行―司法面接の実際

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  • サイズ A5判/ページ数 225p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772410304
  • NDC分類 327.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

多くの事例を用いて,少年たちの置かれている状況,犯罪の問題点,虐待やいじめと発達障害の関係をわかりやすく解説する。

内容説明

昨今、少年による重大犯罪が、世間を震撼させている。「凶悪犯罪」とひと括りにするにはあまりにも不可解な事件の数々…。そうした事件を家庭裁判所調査官として扱いながら、事件を多角的に見ることによって不可解さの要因を解明し、適切な処遇につなげたいとした論文集。非行臨床・司法面接の第一人者による、実践に裏打ちされた臨床指導書。

目次

第1章 少年犯罪への新しい視点―司法面接の重要性
第2章 少年の凶悪事件を考える―特異な殺人
第3章 家庭裁判所の立場から見た青少年犯罪の諸問題―少年法改正と非行についての新しい視点
第4章 生物・心理・社会モデルから見た少年犯罪の統合的理解
第5章 広汎性発達障害事例についての実証的研究―32事例の非行動因を類型化する試み
第6章 広汎性発達障害を伴う非行事例について―臨床的特徴と非行態様との関連
第7章 非行事例の連携的処遇について―家庭裁判所の試験観察と少年鑑別所の外来鑑別の連携例
第8章 「わかりにくい」性非行とその処遇
第9章 特異な非行とアスペルガー障害―最優域知能を持つ少年との面接

著者等紹介

藤川洋子[フジカワヨウコ]
1973年大阪大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。同年、家庭裁判所調査官補。任官後、大阪、京都、名古屋、東京等の家裁勤務を経て、京都ノートルダム女子大学心理学部教授。臨床心理士。東京大学医学部客員研究員。関西医科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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卒論のために読みました。以前少年の更生保護施設に見学に行った時、いじめられたり親に虐待をうけたりして結局非行に走ってしまった子の話を聞いた。その子は検査の結果アスペルガー障害だったけど捕まるまで誰も気づかず、こいつは頭がおかしいで済まされていたみたいだ。発達障害が軽度だからこそ、個人の特性に見えてしまう。この本に書いてあるような知識がもっと広く知られれば虐待も減るだろうしそれが原因の非行も減るのではと思った。2014/11/02

saimon_taira

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軽度発達障害の少年の生きづらさが、非行という形で表れてしまうことが悲しい。昨今、特別支援教育が導入されたが、高校ではまだまだこれからで、今後もこの本のような事例は後を絶たないと思う。自分の非力さと学校制度の矛盾を感じてしまう。2014/11/02

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