思春期臨床の考え方・すすめ方―新たなる視点・新たなるアプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 269p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772409582
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C3011

出版社内容情報

思春期に見られる病理について,現在どのような視点から考えられ,どのような治療的アプローチが有効なのかを探る。

内容説明

本書は、思春期という特殊な時期について、また思春期に見られる個々の病理について、最新研究や報告を踏まえて、現在どのような視点から考えられ、どのような治療的アプローチがなされるようになったかを16人の経験豊かな臨床家が論じたものである。まず、従来から思春期臨床の中心テーマでありつづける境界性パーソナリティ障害・摂食障害をはじめ、わが国の思春期に特徴的な不登校・ひきこもり、そして社会不安障害(social anxiety disorder:SAD)の視点から捉え直されつつある対人恐怖症などの現在的な問題を取り上げる。つづいて、近年注目を集めている思春期のうつ病、発達障害、身体醜形恐怖、解離性障害などの新たな問題に触れ、最終部ではますます深刻化する自傷、自殺、性的非行など、行動化の問題にも考察を加えた。それらの疾患に対する、認知行動療法、心理教育などの近年登場した新たな治療的アプローチを、豊富な臨床例を通して解説している。

目次

思春期という時代・思春期危機の意味
第1部 思春期の病理への新たなる視点と展開(思春期臨床と精神療法的アプローチの新たなる展開;アタッチメントと思春期臨床 ほか)
第2部 思春期の主要な病理に対する新たなるアプローチ(不登校・ひきこもりの現状と対応―side‐by‐side stance・群れ体験的アプローチ;思春期の境界性パーソナリティ障害―外来・入院を含む総合的アプローチ ほか)
第3部 最近問題化している思春期の病理(解離性同一性障害へのアプローチ;容姿の美醜に関する臨床の現在―身体醜形障害(醜形恐怖症)を中心に ほか)
第4部 古くて新しい思春期の重大な問題―行動化(思春期の自殺の現状と対策;自傷行為の理解と対応 ほか)

著者等紹介

鍋田恭孝[ナベタヤスタカ]
慶應大学医学部卒業後、同精神神経科助手、講師をつとめた後、宇都宮大学保健管理センター助教授、防衛医科大学精神科講師、大正大学人間学部教授などを経て、現在、立教大学現代心理学部教授。医学博士、臨床心理士、日本精神神経学会認定専門医および指導医、欧州共同認定サイコセラピスト。日本青年期精神療法学会常任理事、日本サイコセラピー学会常任理事、日本心身医学会評議員、日本うつ病学会評議員。各大学病院では、思春期専門外来、心身症専門外来、うつ病専門外来、精神療法専門外来を担当し、研究・臨床にあたる。とくに、対人恐怖・ひきこもり・うつ病の治療、思春期の臨床については、わが国をリードする臨床家の一人。現在、大学での研究・後身の指導とともに、ひきこもり・不登校・対人恐怖症的な若者のための成長促進的な治療を推進する(NPO法人)青山心理グローイングスペース(理事長)を運営、さらに青山渋谷メディカルクリニック(院長)において、うつ病・神経症などの臨床に従事している。また、青山心理臨床教育センターの代表世話人として、教育講座や研修を通じて、質の高い臨床家の養成に努力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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