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出版社内容情報
30年に及んで不登校治療に取り組んできた児童精神科医による,不登校の児童・思春期精神医学的観点からの詳察。
内容説明
児童・思春期の子供にとって、もっとも身近な内的葛藤の表現方法の一つであり続けている「不登校」(登校拒否)。著者は児童・思春期精神医学の観点から、特有の精神発達上の軛を子どもたちにもたらす不登校という現象への包括的かつ多層的な視点の重要性を指摘する。不登校の概念史、発達過程との関連、心身相関など不登校の諸側面の考察から、「過剰適応型」「受動型」「衝動型」など下位分類に即した精神療法・入院治療を軸に展開される治療論、支援に見通しをもたらす長期経過(予後)の検討、そして反抗挑戦性障害・家庭内暴力・自殺・いじめなどの周辺領域までを総覧することにより、複雑でありながら共通の人間関係や生活環境の変化をもたらす不登校特有のダイナミクスを浮かび上がらせる。27年にわたり不登校の治療・支援に携わってきた児童精神科医による、臨床から治療技法と支援戦略の提案。
目次
第1部 不登校の現在(最近の不登校のとらえ方;不登校概説)第2部 不登校の諸側面(不登校に見る子どもの攻撃性と脆弱性;1993年:登校拒否の現状と治療;不登校と心の発達;思春期心性と不登校;不登校の心身相関;不登校・ひきこもりの精神医学的観点)
第3部 不登校の治療論(登校拒否の下位分類と精神療法;入院治療における登校拒否の集団精神療法;登校拒否の入院治療)
第4部 不登校の長期経過(不登校だった子どもたちのその後;不登校の病院内学級中学校卒業後10年間の追跡研究)
第5部 不登校の周辺領域(反抗挑戦性障害;家庭内暴力;青少年の自殺行動をめぐって;思春期の仲間集団体験における「いじめ」;中学生の心のケア)
著者等紹介
齊藤万比古[サイトウカズヒコ]
1948年長野県生まれ。1975年千葉大学医学部卒業、同仁会木更津病院精神科勤務。1979年国立国府台病院(現在の国立精神・神経センター国府台病院)精神科勤務、児童精神科の専任となる。1999年同院心理・指導部長。2003年国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部長。現在、国立精神・神経センター国府台病院リハビリテーション部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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