境界性パーソナリティ障害の精神療法―日本版治療ガイドラインを目指して

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  • サイズ A5判/ページ数 210p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772409315
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3011

出版社内容情報

精神分析的精神療法にのみ依拠することなく,最新の心理社会療法の成果も取り入れた統合的なアプローチが紹介される。

内容説明

治療困難な境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder:BPD)患者は、近年ますます増加しつつあり、厚生労働省は、日本版治療ガイドライン作成を目指して研究班を設置した。本書は、BPDに対する個人精神療法について、その委託研究による臨床的成果を公開するものである。本書では、BPDの臨床経験が40年近くに及ぶ編者をはじめ、経験豊かな著者らによって、精神分析的精神療法を基盤としながらも、分析にのみ依拠することなく、最新の心理社会学療法の成果も取り入れた総合的なアプローチが紹介される。さらに、BPDの基本病理の解説や現場で生じる困難な状況(自傷、自殺企図、暴力、ストーカー行為、病的退行、等)への対応、現場における日常の言葉を使った効果的な心理面接のこつが詳述されている。BPD治療にたずさわる精神科医や臨床心理士が日常臨床で行いうる心理援助の技法を身につけるための恰好の実践的指導書である。

目次

第1章 BPD研究の現況
第2章 症例の検討
第3章 精神療法過程でみられるBPDの病理
第4章 専門家へのアンケート調査から
第5章 個人精神療法の実際
第6章 個人精神療法の経過
第7章 治療過程で生じる困難な状況と対応
第8章 「ガイドライン」と「精神科一般臨床」との「狭間」―ガイドライン(案)の批判的検討
付 BPD個人精神療法ガイドライン(案)

著者等紹介

成田善弘[ナリタヨシヒロ]
1941年名古屋市に生まれる。1966年名古屋大学医学部卒業。精神医学専攻。愛知県立城山病院医員、名古屋大学医学部精神医学教室助手、社会保険中京病院精神科部長を経て、1994年椙山女学園大学人間関係学部教授。2002年より、桜クリニック(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コジターレ

5
著者の臨床に対する真摯な姿勢が伝わってきて、好感が持てる。BPD研究の章以外は、具体的で分かりやすい。BPDの対応の難しさと奥深さを理解できる良書。「感情には賛成し、行動には反対する」「治療者自身の逆転移感情に敏感になる」「直面化を行う」「解釈を伝える」あたりは難易度が高く、多くの経験が必要だと思った。2015/07/29

コジターレ

3
再読。2015/08/19

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