内容説明
臨床心理学のベイシックな知識とともに、トラウマ、インターネット、オタク、解離、ゴスロリ、リスカ…といったさまざまなキーワードに象徴される現代社会の表と裏を臨床心理学からの視点で考えたのが本書である。第1部は、現代と臨床心理のかかわりをとらえたもの。第2部は、臨床心理学の基本となる発達や認知、人格論などの基礎心理学的知識が押さえられている。第3部は、ふたたび臨床心理学を通しての現代社会を俯瞰した内容になっている。
目次
第1部 コンテンポラリー(臨床心理学の歴史;心なき世界;リアリティの変容 ほか)
第2部 臨床心理学の基本となるもの(発達1―人生の前半期;発達2―人生の後半期;知覚・認知 ほか)
第3部 臨床心理学と社会(現代人の心の問題とPTSD―PTSD概念の普及への考察;セックスとジェンダー;大人になることの現代的意味 ほか)
著者等紹介
氏原寛[ウジハラヒロシ]
帝塚山学院大学大学院教授、学術博士、臨床心理士。専攻、カウンセリング、ロールシャッハ。1953年、京都大学文学部卒。大阪外国語大学、大阪市立大学、四王天寺国際仏教大学、椙山女学園大学、各教授を経て、2002年より現職
西川隆蔵[ニシカワリュウゾウ]
帝塚山学院大学大学院教授、文学博士、臨床心理士。専攻、人格心理学、臨床心理学。1979年、関西学院大学大学院博士課程満期退学。電電公社(現NTT)大阪中央健康管理所心療内科カウンセラー、帝塚山学院大学文学部教授を経て、現職
康智善[カンジソン]
帝塚山学院大学助教授、教育学修士、臨床心理士。専攻、臨床心理学。1996年、京都大学大学院博士後期課程単位修得認定退学。嵯峨美術短期大学講師、京都嵯峨芸術大学助教授を経て、2004年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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