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ブリーフセラピーの再創造―願いを語る個人コンサルテーション

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  • サイズ A5判/ページ数 246p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772408813
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

内容説明

本書は、より効果的な心理療法の開発を目指した著者らによる、ポストモダン・アプローチとブリーフセラピーが融合した、一番新しい「ブリーフセラピー」の入門書である。人を取り巻く環境は激変しており、その悩みも多様化、多層化している。それに合わせ、心理療法も変わってゆく必要があり、現代的であったブリーフセラピーも同様に変わらざるをえない。そうしたなか、本書は、新しいセラピー像のあり方を探ったもので、「リフレクティング・チーム」「語る」「願い」「可能性」「無知の知」といったキーワードを手がかりに、クライエントの多様なニーズに合うフレキシブルな方法論であるポストモダン・アプローチと、経済的で効率的な技法論であるブリーフセラピーとの融合をはかったものである。ウォルターとペラーの労作である本書は、近年のブリーフセラピーやナラティヴ・セラピーの文献で必ずといっていいほど挙げられる臨床書である。二人の地道でしっかりと地に足のついた臨床から得られた生きた知見は本書の中に息づいており、心理面接のクオリティをあげたいと考えるすべての臨床家に必読であろう。

目次

第1章 職業上の変転から得たもの―治療から個人コンサルテーションへ
第2章 劇的なパラダイム転換―観察から会話へ
第3章 創造的な問いかけ―仮定から探求へ
第4章 好奇と感嘆に満ちた対話の空間を創造する―インタビューから会話へ
第5章 願いについてたずねること―目標設定から嗜好語りへ
第6章 変化の意味についてたずねる―手段から意味へ
第7章 「サイン」言語で可能性を探る―直線的思考からブレインストーミングへ
第8章 差異と成功についてたずねる―障害から希望へ
第9章 他者の声を会話に招き入れる―観察者の視点から会話の双方向性へ
第10章 応え返しと力づけ―フィードバックから相互の応え返しへ
第11章 個人コンサルテーションの全容―信頼感とすっきりした頭をめぐる会話

著者等紹介

遠山宜哉[トオヤマノブヤ]
東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了。岩手県立大学社会福祉学部教授、臨床心理士

花屋道子[ハナヤミチコ]
東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了。弘前大学教育学部助教授、臨床心理士

菅原靖子[スガワラヤスコ]
ボストン大学大学院教育学専攻科修了。熊谷神経クリニック心理職、臨床心理士、学校心理士、マサチューセッツ州立公認スクール・ガイダンス・カウンセラー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。