精神障害をもつ人たちのワーキングライフ―IPS:チームアプローチに基づく援助付き雇用ガイド

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  • サイズ A5判/ページ数 253p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772408516
  • NDC分類 366.28
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 地域生活に基盤を置いた精神保健福祉が推進される中で,精神障害をもつ人たちの「働くことを含む人生」(ワーキングライフ)へのニーズに応えることが,ますます重要な課題となってきている。
本書では,どんなに重い障害をもっていても,本人に希望があれば一般就労は可能であるという強い信念に基づいた「IPS(Individual Placement and Support:個別職業紹介とサポート)」による援助付き雇用の実践ガイドラインが,28に及ぶ詳細な実例とともに紹介されている。
IPSでは,医療・保健・福祉・就労が一体となった多職種チームにより,本人の興味やストレングスに応じて,“place then train”(就職してからの訓練)を基軸にした職場開拓・求職活動を展開する。就労前後に継続的・同伴的なサポートをすることで,就労への意欲や能力を維持し,従来型の職業リハビリテーションでは対処できなかった課題を乗り越えようとする。このIPSの力強い理念は,科学的根拠に基づく実証研究に裏打ちされており,現在注目を集めているACTと組み合わせて実施する就労支援モデルとしても検討されている。
IPSは,チームアプローチとケースマネジメントの手法を用いて職業生活を支援するアプローチであり,地域精神保健システムと連携して進めるこれからの就労支援プログラムを実現する方向性を指し示すものである。

内容説明

地域生活に基盤を置いた精神保健福祉が推進される中で、精神障害をもつ人たちの「働くことを含む人生」(ワーキングライフ)へのニーズに応えることが、ますます重要な課題となってきている。本書では、どんなに重い障害をもっていても、本人に希望があれば一般就労は可能であるという強い信念に基づいた「IPS(個別職業紹介とサポート)」による援助付き雇用の実践ガイドラインが、28に及ぶ詳細な実例とともに紹介されている。

目次

第1部 IPSの概念的・経験的基盤(援助付き雇用の概念、歴史的・理念的基盤;IPSの理論的基礎;援助付き雇用へのIPSアプローチ序説;IPSの研究)
第2部 援助付き雇用の実践ガイドライン(IPSの概要;地域精神保健機関におけるIPSの構造;IPSの始動;就労に基づく総合アセスメント;求職活動;仕事の維持)
第3部 特別な課題(重複障害と就労;高等教育と就労;援助付き教育;異文化理解と就労;結論)
資料

著者等紹介

ベッカー,デボラ・R.[ベッカー,デボラR.][Becker,Deborah R.]
ダートマス大学医学部地域家族医学部門および精神科研究所教授。リハビリテーションの専門家であり、ニューハンプシャーダートマス精神医学研究センターの上級プロジェクト責任者である。また、職業と住居、重複障害の研究プロジェクトの責任者を務めてきた。Robert E. Drakeと共に、援助付き雇用IPSアプローチについて執筆および調査を行ってきた。また、職業リハビリテーションとプログラムの実施に関してコンサルテーションと訓練を提供している。さらに、重い精神障害をもつ人たちへの地域支援プログラムにおいて、直接サービスと提供するとともに管理的業務を行ってきた

ドレイク,ロバート・E.[ドレイク,ロバートE.][Drake,Robert E.]
ダートマス大学医学部精神科および地域家族医学部門教授およびニューハンプシャーダートマス精神医学研究センター所長。地域精神保健センターで臨床医として20年以上にわたって積極的な活動を続けてきたことに加えて、重い精神障害をもつ人たちのための革新的な地域プログラムを開発し、その評価を行ってきた。リハビリテーションとサービス研究における彼の功績はよく知られている

大島巌[オオシマイワオ]
東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野

松為信雄[マツイノブオ]
東京福祉大学社会福祉学部

伊藤順一郎[イトウジュンイチロウ]
国立精神・神経センター精神保健研究所
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