出版社内容情報
《内容》 精神障害リハビリテーションは,今や「日本型地域ケアモデル」を創出すべき時期に来ている。それは,心の病を持った人が住む街に,さまざまな機能を持った小さな拠点が数多く存在し,各自のライフスタイルに応じて自分で“行く場”を決めることのできる“オーダーメイドのリハビリテーション”である。その中で,医療と福祉の橋渡しを担う精神科デイケアの役割は,今後さらに重要なものとなろう。
本書は,精神科デイケアの成り立ちから開設にあたっての準備,経済的予測,運営面での注意事項,プログラムの組み立て方やグループで起こるさまざまな問題への対処法,職員のトレーニングやミーティングの方法,効果判定まで,「人になじみ,街になじむ」ための生活の拠点作りをめざすクボクリ・デイケアの実践を,現行の資料や実例に即しながら仔細に紹介したもので,「精神科デイケア開設マニュアル」「精神科デイケア・スタッフマニュアル」として活用できる。
著者が東京下町で展開して来た20年以上に及ぶ実践は,精神科デイケアのみならず,地域精神保健福祉活動に携るすべての施設・職種の人々に,スキルアップのヒントと問題解決の指針を示すものである。
《目次》
STEP1 基礎編 精神科デイケアってどんなところ?
第1章 精神科デイケアとは
第2章 精神科デイケアの実際:東京下町錦糸町での実践から
STEP2 実践編1 精神科デイケアを始めよう
第3章 ハード面での準備と施設基準
第4章 運営面での準備
第5章 ソフト面での準備:初めてのデイケア
STEP3 実践編2 プログラムを効果的に,豊かに進めよう
第6章 プログラムの組み立て方
第7章 プログラムのいろいろ
第8章 デイケア,ナイトケアで出会うこといろいろ
第9章 デイケアグループにおける個人の成長
第10章 職員の資質とチームワーク
第11章 デイケア活動の効果判定と評価基準
第12章 グループワークとしてのデイケア:集団精神療法の視点
STEP4 理論編 さらに深くデイケアを理解し,実践に活かそう
第13章 リハビリテーション理念と福祉活動との連携
第14章 地域精神医療・保健・福祉の動向とデイケア
【資料】
精神科デイケア,精神科ナイトケア,精神科デイ・ナイトケア施設基準
目次
1 基礎編―精神科デイケアってどんなところ?(精神科デイケアとは;精神科デイケアの実際:東京下町錦糸町での実践から)
2 実践編1―精神科デイケアを始めよう(ハード面での準備と施設基準;運営面での準備 ほか)
3 実践編2―プログラムを効果的に、豊かに進めよう(プログラムの組み立て方;プログラムのいろいろ ほか)
4 理論編―さらに深くデイケアを理解し、実践に活かそう(リハビリテーション理念と福祉活動との連携;地域精神医療・保健・福祉の動向とデイケア)
資料
著者等紹介
窪田彰[クボタアキラ]
長野県生まれ。1974年3月、金沢大学医学部卒業。同年、東京医科歯科大学精神神経科研修医。1975年11月、福祉法人ロザリオの聖母会海上寮療養所勤務。1979年1月、東京都立墨東病院精神科救急病棟勤務。1986年4月、クボタクリニック開業。1997年12月、錦糸町クボタクリニック開設。東京精神神経科診療所協会会長。(社)日本精神神経科診療所協会理事。日本集団精神療法学会常任理事。日本デイケア学会理事。東京医科歯科大学臨床教授
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