内容説明
本書は、現在国際的な標準として浸透している包括システムによるロールシャッハ法解釈の基礎から応用までを詳しく解説した手引書である。ロールシャッハを解釈する際には、データをクラスターとして扱うが、クラスターはそれぞれが心理学的な特徴と関連している。本書では、各クラスターを一つずつ取り上げ、それらすべての所見を系統立ててまとめる方法を詳述した。初学者は本書によってロールシャッハ解釈をより容易に学ぶことができ、また中級以上の経験者にとってもある特定の原則やルールを参照するために十分役立つであろう。最近加えられた新しい変数を収載するなど最新の知見を提供する、ロールシャッハ・テスト実施に際しての必携の書。
目次
第1章 全体のガイドライン
第2章 統制とストレス耐性
第3章 状況関連ストレス
第4章 感情
第5章 情報処理過程
第6章 認知的媒介
第7章 思考
第8章 自己知覚
第9章 対人知覚と対人行動
第10章 最終所見
著者等紹介
中村紀子[ナカムラノリコ]
エクスナー・ジャパン・アソシエイツ。創価大学大学院
野田昌道[ノダマサミチ]
東京家庭裁判所
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