出版社内容情報
《内容》 最近の精神保健相談には,「疾患とその治療」というメディカルモデルではカバーしきれないさまざまな問題が持ち込まれてくる。相談者が最初のコンタクトをとる各種の相談窓口のスタッフには,病気か性格か,介入すべきか否か,二次相談機関につなげるのか等,問題解決への方向づけと相談者への心理的サポートが求められる。
精神科医である筆者は精神保健相談や地域保健活動の中で,各種依存症の相談治療,自助グループや虐待防止協会などの民間団体,民間ボランティア・カウンセラーや学校カウンセラーへのスーパーヴィジョン,分裂病家族の心理教育セミナーなどに長年関わってきた。
本書には,こうした精神保健相談に携わるスタッフと事例検討を積み重ねた経験のエッセンスがつめ込まれている。コンサルテーションでしばしば問題となる点をたんねんに取り上げ,クライエント,家族をどう支えるべきか,初期介入やカウンセリングはどうあればよいかなどを,Q&A形式で具体的な例を挙げながらわかりやすく説明している。
自殺予防,虐待防止,不登校・ひきこもり問題などで,地域において大きな役割を果たしていく「心の電話」や「いのちの電話」のボランティア・カウンセラー,精神保健の現場で働く心理士,ソーシャルワーカー,保健婦,教育カウンセラーなど,すべての相談活動のスタッフに向けて書かれた,現場で役立つ必携書である。
内容説明
本書には、精神保健相談に携わるスタッフと事例検討を積み重ねた経験のエッセンスがつめ込まれている。コンサルテーションでしばしば問題となる点をたんねんに取り上げ、クライエント、家族をどう支えるべきか、初期介入やカウンセリングはどうあればよいかなどを、Q&A形式で具体的な例を挙げながらわかりやすく説明している。
目次
精神保健相談の基本援助者の基本姿勢
幼児期・児童期の相談
思春期・青年期の相談
成人期の相談(病気の療養;嗜癖と依存症問題;家族関係の問題)
高齢期の相談
著者等紹介
田辺等[タナベヒトシ]
1951年小樽に生まれる。1977年北海道大学医学部を卒業し、北海道大学医学部精神医学教室に。1979年北海道立緑ヶ丘病院に勤務。1986年北海道立緑ヶ丘病院医長、音更リハビリテーションセンター勤務。1990年北海道立精神保健センター(現精神保健福祉センター)指導部長(現職)。現在、北海道大学医学部非常勤講師を兼務。日本精神神経学会、日本アルコール医学会、日本集団精神療法学会等に所属。日本集団療法学会認定グループセラピスト、認定スーパーヴァイザー。北海道子どもの虐待防止協会(顧問)
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