内容説明
アンダーソンのアプローチは、数多くある心理療法の方法論のひとつとしてのナラティヴ・セラピーではなく、多くのクライエントとの会話から導き出された、心理療法におけるさまざまな価値観や概念を転換させる「哲学」である。本書は、現代の心理療法に違和感を持つポストモダニストたちにひとつの方向性を与えるものになろう。
目次
第1章 対話の空間を広げる―理論と実践を行き来して
第2章 対話のパートナー
第3章 はなしの舞台
第4章 言葉と意味を創り出すシステムとしてのセラピー
第5章 一哲学的スタンス―セラピストの位置、専門性と責任
第6章 対話としてのセラピー
第7章 クライエントたちの声―コラボレイティヴな関係構築にむけて
第8章 意味の中に意味をさがして
著者等紹介
野村直樹[ノムラナオキ]
名古屋市立大学人文社会学部教授。スタンフォード大学大学院卒業、文化人類学、Ph.D
青木義子[アオキヨシコ]
こころの相談室・コラソン室長、ノースウェスタン大学大学院卒業、M.A.、臨床心理士
吉川悟[ヨシカワサトル]
システムズアプローチ研究所、コミュニケーション・ケアセンター両所長。和光大学人文学部卒業、臨床心理士
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