内容説明
自らの持ちうる限りの方法を駆使して、それでもなお面前のクライエントの苦悩を改善できないとき、治療者はどういった方策に出ればいいのだろう。本書は、そうした中でも、思春期・青年期の困難事例に焦点を絞って、システム論の立場から執筆されたものである。
目次
システム論からみた困難事例
困難事例への対応(治療中の環境的な影響調整のしづらさ;医原病恐怖への対応という逆説;直接的なコミュニケーションがないこと;生物学的な面での不可逆的障害)
システム論からみた困難事例への予防的対応
著者等紹介
吉川悟[ヨシカワサトル]
1984年和光大学人文学部卒業。1986年大手前ファミリールーム職員。1988年システムズアプローチ研究所、所長。1992年湖南クリニック、思春期外来担当。1997年コミュニケーション・ケアセンター、所長(兼任)、現在に至る。日本家族研究・家族療法学会副会長、日本ブリーフサイコセラピー学会常任理事・研修担当、日本家族心理学会理事、香川大学教育学部非常勤講師なども歴任
村上雅彦[ムラカミマサヒコ]
1982年大阪教育大学教育学部心理学科卒業。1982年大阪府児童相談所心理判定員。1988年システムズアプローチ研究所、副所長。1991年広島ファミリールーム開設、所長、現在に至る。広島大学保健管理センター非常勤講師、広島県警察本部警察相談業務等アドバイザー、公立学校共済組合中国中央病院小児科カウンセラー、日本ブリーフサイコセラピー学会理事など
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