逆抵抗―心理療法家のつまずきとその解決

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  • サイズ A5判/ページ数 302p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784772406727
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

内容説明

面接への遅刻やキャンセル、治療中の沈黙や居眠り、過度なおしゃべり等々、面接過程で現れるクライエントの抵抗はさまざまに論じられるのに比べ、治療者側のこうした行動については容易に合理化されがちで、正面から論じられることは少ない。本書では、治療の進展を阻む治療者側の無意識の行為や振る舞いを「逆抵抗」ととらえ、著者がスーパーヴァイズした心理療法家、精神科医、ソーシャルワーカーらの事例をなぞる形で治療者側の典型的な逆抵抗の姿を鮮やかに浮かび上がらせていく。面接申込みの電話から終結まで、さまざまな治療局面で生じる逆抵抗を追体験しながら、読者はクライエントとのかかわりにおける治療者側の行動の意味を改めて考え直す。

目次

第1章 逆抵抗とは
第2章 初回面接における逆抵抗
第3章 ハネムーン期と治療者の逆抵抗
第4章 最初の危機と治療者の逆抵抗
第5章 中期:基本原則にかかわる治療者の抵抗
第6章 中期2:クライエントの目立たない抵抗に対する治療者の反応と、治療者の目立たない逆抵抗
第7章 終結期

著者等紹介

遠藤裕乃[エンドウヒロノ]
1970年神奈川県に生まれる。1993年上智大学文学部心理学科卒業。1998年上智大学大学院博士後期課程修了(臨床心理学専攻)博士(心理学)取得。現在、兵庫教育大学学校教育学部講師。著書に『臨床精神医学講座第8巻病跡学』(共著、中山書店)

高沢昇[タカザワノボル]
1953年埼玉県に生まれる。1981年岡山大学医学部卒業。帝京大学医学部精神科学教室にて研修、のち助手(精神医学専攻)。1994年医学博士取得。現在、上尾高沢クリニック院長。著訳書に『精神分裂病―基礎と臨床―』(共著、朝倉書店)/『臨床心理学大系第15巻臨床心理学の周辺』(共著、金子書房)/『分裂病の起原』(共訳、日本評論社)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツボミ☆コンフォート

4
この本はすごい。クライアントが意識的、無意識的に治ろうとしないことを抵抗といい、それが治療者側にも起こるものだ、とした本。クライアントと治療者が恋愛関係に近い関係になってしまいやすいことなど、普通なら言いにくいことまでその対策含めて論じてる。しかしさすがに読書メーターでは誰も読んでないか。。2013/09/12

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