出版社内容情報
《内容》 本書は,国内の第一線研究者によって,パニック障害の臨床に関わる知識を生物学的精神医学の研究・臨床成果を余すことなく網羅したものである。 DSM-IV以降神経症という名称が解体・放棄され,不安障害の中核をなす病態としてパニック障害が新たに提案されたが,この障害は種々の精神薬理学的な検討や他の生物学的・疫学的研究が精力的に展開され,その病態の理解と治療における目覚しい進歩が注目を集めている。 本書ではパニック障害の診断方法や臨床症状,病態・病因研究などの診断上有効な知識を提供するとともに,治療に関して,薬物療法と精神療法の両面から詳述したうえ,救急医療にも焦点を当てており,多彩な精神症状と身体症状病態を示すこの障害の研究と臨床に直ちに役立つことだろう。 精神科・心療内科臨床に関わる医学関係者はもちろんのこと,パニック障害の患者がはじめに訪れる内科などの非精神科領域の医師・研究者にとっても,本書は必須のものとなろう。 《目次》 □主な目次1.パニック障害の概念:白倉克之2.診断:越野好文3.鑑別診断:田中克俊・宮岡 等4.臨床症状:竹内龍雄5.パニック障害とComorbidity(合併症):大谷義夫6.病因A.遺伝的要因:貝谷久宣・宮前義和・吉田栄治・石田展弥・山中 学B.心理社会的要因:今崎牧生・中野弘一7.病態A.誘発試験:久保木富房B.神経生理:宮内利郎C.機能画像:塩入俊樹・染矢俊幸D.神経免疫:田中浩稔・久保千春E.神経薬理:田中正敏8.治療A.薬物療法:山田和夫B.パニック障害に対する認知療法:重村 淳・野村総一郎C.パニック障害の精神療法:渡辺直樹D.行動療法:篁 一誠E.救急医療:上條吉人9.経過・予後:加藤 誠・柏瀬宏隆10.パニック障害論“私はこう考える”A.心療内科の立場より:筒井末春B.治療場面での留意点:大野 裕・浅井昌弘C.サブタイプに基づいて:藍澤鎮雄
内容説明
本書は、国内の第一線研究者によって、パニック障害の臨床に関わる知識を生物学的精神医学の研究・臨床成果を余すことなく網羅したものである。DSM‐3以降、神経症という名称が解体・放棄され、不安障害の中核をなす病態としてパニック障害が新たに提案されたが、この障害は種々の精神薬理学的な検討や他の生物学的・疫学的研究が精力的に展開され、その病態の理解と治療における目覚しい進歩が注目を集めている。本書ではパニック障害の診断方法や臨床症状、病態・病因研究などの診断上有効な知識を提供するとともに、治療に関して、薬物療法と精神療法の両面から詳述したうえ、救急医療にも焦点を当てており、多彩な精神症状と身体症状病態を示すこの障害の研究と臨床に直ちに役立つことだろう。精神科・心療内科臨床に関わる医学関係者はもちろんのこと、パニック障害の患者がはじめに訪れる内科などの非精神科領域の医師・研究者にとっても、本書は必須のものとなろう。
目次
1 パニック障害の概念
2 診断
3 鑑別診断
4 臨床症状
5 パニック障害とComorbidity(合併症)
6 病因
7 病態
8 治療
9 経過・予後
10 パニック障害論“私はこう考える”