内容説明
本書では、日常生活における快楽の問題が多角的に扱われる。健康とは、人間がどう生きるかという「生活の質」を前提にしたものである。著者らは、コーヒーやチョコレート、ワイン等の嗜好品、友人との会話やスポーツにはストレスを緩和し、疾病を予防する作用があるとする。人生を豊かに過ごすための「楽しみ」の効用に関する科学的な論証が展開されており、従来の画一的な「健康志向」の定説に新たな視点を導入したものといえよう。
目次
快楽の機能
第1部 日常生活とその問題(仕事に対する不満のコスト;悪性ストレスのない明日の職場;ストレッサーとがん ほか)
第2部 快楽の日常生活に対するポジティブな寄与(健康と快楽;ストレッサー、物質の使用および日常生活のスキル;カフェインと情報処理 ほか)
第3部 快楽と選択(リスクのある選択を理解すること;快楽に対する猛攻撃:健康増進と人間の魂のエンジニアリング;生き方の選択 ほか)
第4部 結論(快楽と選択そして日常生活の質)