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内容説明
本書は、非行からの立ち直りの道筋と手だてに関して、臨床家の立場から理論化を図り、治療構造とアプローチの実際について詳述したものである。執筆には警察署、家庭裁判所、少年鑑別所、児童相談所、教護院、保護観察所、少年院、少年刑務所において、非行問題と現実に日夜格闘している中堅の実務家があたり、薬物乱用や境界例など現代的な非行の実例を呈示しつつ、実際の処遇・面接技法とその臨床的有用性や限界・問題点に触れた。非行臨床家のみならず、青年期の心理臨床に携わる者やスクールカウンセラーのために編まれた、非行臨床最前線からの報告である。
目次
第1部 非行臨床の理論(非行臨床の課題;非行臨床における心理的援助の方法;非行臨床におけるわれわれの理解枠 ほか)
第2部 非行の調査・診断・初期介入―非行の発見から処分まで(非行初期段階での治療的援助;家庭裁判所における非行臨床―システム論の観点から;精神分析的アプローチ―自己心理学の視点からの非行理解と援助 ほか)
第3部 処遇機関のアプローチの実際(クライエント中心療法;保護観察における短期処遇および認知行動療法の技法の活用;児童相談所における家族療法の活用 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anchic
1
司法・矯正機関における様々な処遇の実態が書かれているが、これらは所詮公的機関の業務の体裁を重視した内容であり、実証的な効果検証がなされていない点では、説明責任を果たせていない表面的なお役所業務にとどまっていると言える。また、非行臨床は、その予防やリスクアセスメントに留まり、少年院や少年刑務所等の処遇に入ってしまうと、そこから抜け出すにはとてつもない苦労を強いられるという暗い現実がある。2011/12/02
S@YOPECO
0
これはいいぞ。隠れた名作?だと思う。一見とっつきにくそうに見えるけど、読者にやさしい語り口。初心者でも、いける人にはいけるんでないか?!