内容説明
本書では、法と精神医学の関連領域への「臨床的手法の適用」が呈示される。訴訟能力・意思能力、インフォームド・コンセントをはじめ、症例報告の際の同意、無告知投薬、守秘義務、治療者と患者との性的交渉、痴呆老人へのQOLの保証など、日常臨床において遭遇する倫理的諸問題、また患者に同意を得る際の具体例として、矯正医療施設における社会生活技能訓練(S.S.T.)の導入など、治療する側の倫理的原則について述べられている。
目次
精神医学と法
インフォームド・コンセントと守秘義務
痴呆性老人と法
精神科治療と倫理