内容説明
本書はまず恐慌性障害の概念から説きおこし、恐慌発作の心理生理的メカニズムから診断・治療・病理にわたって、最近の研究成果を盛り込んだ総合的な展望を示し、本病態の理解のための基礎を提供する。後半は、著者らによって開発され、その有効性が確かめられた認知行動療法に基づく心理・社会的治療プログラム、すなわちリラクセーション療法、認知療法、暴露療法を中心としてそれらを有機的に組み合わせた治療プロトコルをセッション毎に具体的に詳述した臨床家のための治療マニュアルである。
目次
第1章 恐慌性障害とは
第2章 恐慌性障害の概念と治療
第3章 恐慌性障害の診断とアセスメント
第4章 恐慌性障害の治療法
第5章 リラクセーション療法
第6章 認知療法
第7章 暴露療法
第8章 症例
付録(P氏の治療開始前記録;週間記録の記入法とモニタリング用紙;P氏のリラクセーション訓練;治療者の記録:イメージ暴露訓練)