青年期、美と苦悩

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青年期、美と苦悩

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  • サイズ A5判/ページ数 395p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784772403382
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3011

内容説明

わが国におけるフランス精神医学の第一人者として知られる三好暁光教授はまた、青年期の精神病理と心理療法をはじめ多彩な業績を刻まれている。その該博な知識と温厚な人柄をしたって数多くの研究者・臨床家が、さまざまな領域から三好教授のもとに集い、あるいは親しい交流を続けている。本書は、これらの人々がそれぞれの立場から現代の青年たちのその心の新たな断面を浮き彫りにしようと試みたものである。

目次

古井由吉の小説に現れた治療者像
ボリス・ヴィアン―その分裂病質的世界と自己治癒の試み
父親からの贈りもの―母親自身の父娘関係について
書き写す行為―青年期の心理療法
ウィニコットの臨床感覚と私の臨床実践
欲動と身体―牧康夫の心理学とヨーガ
女性のアイデンティティ―去勢コンプレックスとペニスナイド
摂食障害の学生たちと出会って
象徴と解釈―フロイトとクラインの解釈技法における累層構造の活用について
ナルシシスムと主体の分裂
分裂病発症の環境要因を求めて―その一、学部によって分裂病の有病率に差があるか
美女の歯ブラシ―欲動の反転と美についての断章
結ぼれについて―On Knots
「離人症」についての覚え書き
青年期離人症の精神療法
思春期の一作品より―芽衣の贈りもの
においと思春期―体臭について
梶井基次郎の青春―「言葉」の確かさを求めて
高山辰雄の心的世界
三好暁光教授著作目録〔ほか〕