内容説明
心理劇とは行動による自由連想、自然のなかでの精神分析であり、演劇療法その他とは区別される一種の集団精神療法である。その治療構造をエリクソンのライフ・サイクル理論と重ね合わせて論じる著者独自の見解は、自発性の発動、自己同一性の確立を目指すにとどまらず、自己洞察を一歩こえた治療の可能性をも示唆する。
目次
心理劇とは何か
J・L・モレノ
対象となる人々
舞台の意味
治療スタッフ
ウォーミング・アップ
カタルシスのための心理劇
洞察のための心理劇
自発性と自己実現の心理劇
テレt´el´eとintimacy
補助自我とgenerativity
心理劇としての現実の世界
演劇とその世界
エピローグ