内容説明
本書は内因性精神病(精神分裂病と躁うつ病)の代表的な治療薬に関する国外論文の全訳集である。翻訳された文献の大部分は従来よく引用されてすでに有名になっているものであるが、歴史的な重要性にもかかわらずあまり紹介されていないものや日本では入手が容易でないものも含まれている。
目次
第1部 精神病治療薬の登場と作用機序に関する諸仮説(ロウォルフィア・セルペンチナ;リチウム;クロルプロマジン;クロルプロマジン・レセルピンによる錐体外路・間脳症状群と作用局在論;クロルプロマジン・レセルピンによる精神運動性パーキンソン症候群の治療的意義;イミプラミン)
第2部 効果の確認と仮説の検証(ロウォルフィア・セルペンチナとレセルピンの抗精神病効果;リチウムの抗躁効果;イミプラミンの抗うつ効果;フェノチアジン誘導体の抗分裂病効果;抗精神病閾値〔Haase〕の検証;ドーパミン仮説の歴史と展望)