内容説明
現代の精神科領域は新しい課題を背負っている。家庭内暴力やアパシー,境界例など従来の疾病概念や治療技法があてはまらない多種多様な病態の解明である。こうしたパーソナリティの発達障害が主題となる思春期・青年期の障害をめぐって,さまざまな仕事が成されている。その理論と実態はどのようであるか,本書では,現在この領域において有力な7人の理論を取りあげた。
目次
1 思春期の障害(A Winnicott,D.W.の早期人格発達理論と思春期やせ症)
2 神経症と人格障害(A Abraham,K.のanal sadismと脅迫神経症;B Sullivan,H.S.の発達論から見たグループ・ワークの意味;C Mahler,M.S.の分離個体化とボーダーライン;D Guntrip,H.のシゾイドメカニズムと分裂パーソナリティ)
3 精神病(A Klein,M.の精神分析理論と治療技法;B Jacobson,E.のうつ病理論)
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