出版社内容情報
人の生き方と地球環境学のつながりを,包摂(Inclusion)と正義(Justice)の視点から考察する。自然を資源としてしか見ない考え方が,深刻な不正義・非包摂的分断を世界で引き起こしている。地球の限界=プラネタリーバウンダリーを超える人間活動の問題を、文理横断した多分野から【地球環境学×分野】のスタイルで論じる。
目次
第1章 人の生き方を問う地球環境学(谷口真人)
第2章 環境正義の修復的アプローチとはいかなるものか(福永真弓)
第3章 先住民地における地球環境問題と社会正義(加藤博文)
第4章 環境・人権ガバナンスの逆機能としての「被害の不可視化」―オルタナティブとしての生産・消費をめぐる社会関係のローカル化(笹岡正俊)
第5章 緑の革命と社会正義(飯山みゆき)
第6章 気象・気候への人為的介入とELSI(笹岡愛美;阿部未来;橋田俊彦;山本展彰;米村幸太郎;小林知恵)
第7章 アマゾン熱帯林の保護とグローバルサウスの人々(池谷和信)
第8章 人類は都市の存在を地球システムに包摂できるのか―将来に不安を感じるわれわれの知恵と日常生活の実践(大山修一)
著者等紹介
谷口真人[タニグチマコト]
総合地球環境学研究所副所長・教授。国際測地学・地球物理連合フェロー、日本地球惑星科学連合フェロー。日本地下水学会学会賞、日本水文科学会学術賞を受賞。日本学術会議連携会員、Future Earth Nexus KAN運営委員。理学博士。専門:水文学、地球環境学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。