出版社内容情報
房総の農村には,生涯に一度,山形の出羽三山に参詣する風習がある。若者時代に参詣した老人らが,今もなお村内で月一度集まる講もある。
人々は何を思って講に参加するのか? 江戸時代から現代まで継承されているのはなぜか? 信仰の背景を読み解くことで,「地域」に生き,地域で最期を迎えた人々の,長い歴史の重層性がみえてくる。
目次
第1章 対象地域の概要(長生地域の概観;一宮町の概観)
第2章 巡礼と諸寺社への参詣(房総半島をめぐる巡礼;諸寺社への参詣;ある儒医の著述)
第3章 出羽三山信仰と地域(出羽三山と関東地方;一宮町域外の出羽三山信仰;一宮町域の出羽三山信仰)
第4章 信仰の重層性と地域社会(海と信仰;年齢階梯制と信仰集団)
第5章 むすびにかえて(最期まで生きるために;「地方」で生きるために)
著者等紹介
三木一彦[ミキカズヒコ]
文教大学教育学部教授。1971年京都府生まれ。筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得退学。博士(文学)。専門分野:歴史地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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