日本の政治地理学

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  • サイズ A5判/ページ数 269p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772260107
  • NDC分類 312.9
  • Cコード C3031

内容説明

1970年代、80年代に低迷した日本の政治地理学研究は、94年の日本地理学会「政治地理学研究グループ」の発足後、その活性化の機運が高まり、99年開催のシンポジウム「ポリティカル・ジオグラフィーとその可能性」は盛況を博した。本書はその成果を収める。国際化時代に活況を呈している欧米の政治地理学の状況に比して日本のそれは遅れているが、これからの日本の政治地理学の展開に期待する多様化の動きが読み取れる。多くの現代的課題に対応する地理学研究テーマについて、日本の地理学界において政治地理学こそがそれを解決する分野として期待を集めている。そうした可能性を秘めた政治地理学の現状と課題を展望した本書は、21世紀の地理学を担う政治地理学研究のスタートとなる。

目次

第1部 政治地理学の理論と発展(日本政治地理学の軌跡;政治地理学の研究動向と今後の課題;変革期地方行政の研究動向と地理学的視点―イギリスの事例を中心として;国際政治地理と初・中等地理教育)
第2部 国内の政治地理学(通学区域の政治的意味―福井県の公立小中学校を事例として;沖縄出身者集住地区の「スラム」クリアランス;中等教育における政治地理的事象の考察;旅行の語りと時代の空気―雑誌『旅』(1964-1997)から)
第3部 国際関係および国際問題の政治地理学(ポスト冷戦期における政治地理学の視点―新ナショナリズムの台頭と帰属空間の固定化;東南アジアにおける国境線画定の政治地理―領域、国境線、フロンティア;民主化後チリの地域開発―貧困の克服と内部フロンティアの開発)

著者等紹介

高木彰彦[タカギアキヒコ]
1954年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。九州大学人文科学研究院教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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