内容説明
本書は、イギリスの高等学校卒業資格試験であるGCEのAレベルに対応した部分を翻訳したものである。日本の大学の一般教育レベルの学生に対して、自然地理学・人文地理学両面にわたって、バランス良く、しかも体系的に地理学の知識・理論を提供した上で、それらを背景にして、現実に起きている諸問題に対する対応を政策面を含めて考察するように導き、さらにその考察結果に説得力をもたせるための基本的な分析手法を解説する、教科書的な入門書である。
目次
第3部 地域問題と環境問題(イギリス:地域開発;フランス:人口と地域開発;インド:開発問題;ブラジル:地域開発戦略;開発と保全;汚染)
第4部 地理学の基礎的な技能(統計的手法;地形図;気象システム)
著者等紹介
ラインズ,クリフォード・ジョン[ラインズ,クリフォードジョン][Lines,Cliford John]
ロンドン大学で地理学の教員免状と学士号を取得。ロンドン大学経済学部大学院に進学、経済学を専攻した(経済学修士)。ロンドンで中等教育に従事した後、イーストボーン教育大学講師(地理学)となり、同僚のボールウェルと共同で地理学と環境学習の教科書を執筆した。また青少年向けの地理学啓蒙書を数多く出版している。後に東エセックス高等教育カレッジの副学長となり、現在もGCSE(General Certificate of Secondary Education)とAレベルの地理学の学習を助けるために多くの著書を出版し、またCD‐ROM教材を作成している
ボールウェル,ローレンス・ヘンリー[ボールウェル,ローレンスヘンリー][Bolwell,Laurence Henry]
ウェールズ大学アベリストウィス校で地理学を専攻。併せて教育学も学習した。引き続き同大学で都市地理学を研究した後、サセックスに移り、ニュータウンの研究所で博士号を取得、各種の高等学校で教鞭をとった後、イーストボーン教育大学に職を得た。オープン・ユニバーシティの地理学のチューターとしての経歴も持っている。青少年向けの地理学の啓蒙書を数多く執筆。引退前にブライトン大学に移り、社会人教育の主任として活躍した。現在も王立地理学協会のメンバーとして、地理教育に積極的に関係している
スミス,アンネ・フィールディング[スミス,アンネフィールディング][Smith,Anne Fielding]
ウェールズ大学アベリストウィス校で地理学を専攻。大学院はロンドン大学のベッドフォードカレッジで、3年間第四紀の地理学の研究に従事した。民間会社に就職したため一時研究から離れたが、のち、ブライトンポリテクニック(現在ブライトン大学)の大学院に入り、PGCEを取得した。のちにサセックス州の各種高等学校でAレベルの地理学を教え、1987年にポーヴアンドサセックス・シックス・フォーム・カレッジBHASVIC(ブライトン)の地理学の主任となった。そして、1997年には同校の副校長となっている。夫のロジャースミス(ブライトン大学の地理学主任教授)と共同して、「Geofile」に多くの論文を投稿しており、また多くのAレベルおよびGCSEの地理学関係の指導書の共同執筆者となっている
伊藤喜栄[イトウヨシエイ]
1931年生まれ。現神奈川大学教授
高木勇夫[タカギイサオ]
1939年生まれ。現慶応義塾大学教授
村上研二[ムラカミケンジ]
1939年生まれ。元慶応義塾大学講師
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