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出版社内容情報
とある「事件」からクラスで浮いていた赤沢公親は、ある夜、深窓の令嬢然としたクラスメイト、野添瑞希とコンビニで遭遇する。
ばっちりキメたギャル姿の彼女と。
学校でのイメージと大きく異なる瑞希。周りから求められる“清楚な自分”ではないことを気にする瑞希だったが、「好きな服を着ることは正しい」と公親が肯定したことからふたりの奇妙な関係がはじまる。たまにコンビニで瑞希と過ごす穏やかなひと時。そんな誰にも言えないふたりきりの秘密の時間が心地よく――。
普通でありたい公親とギャルになりたい瑞希の、穏やかな恋の物語が幕を開ける。
内容説明
とある「事件」からクラスで浮いていた赤沢公親は、ある夜、深窓の令嬢然としたクラスメイト、野添瑞希とコンビニで遭遇する。ばっちりキメたギャル姿の彼女と。学校でのイメージと大きく異なる瑞希。周りから求められる“清楚な自分”ではないことを気にする瑞希だったが、「好きな服を着ることは正しい」と公親が肯定したことからふたりの奇妙な関係がはじまる。たまにコンビニで瑞希と過ごす穏やかなひと時。そんな誰にも言えないふたりきりの秘密の時間が心地よく―。普通でありたい公親とギャルになりたい瑞希の、穏やかな恋の物語が幕を開ける。
著者等紹介
九曜[クヨウ]
大阪出身のラブコメ作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
42
ヒロインの瑞希は、周囲から求められるイメージと本来ありたいの自分とのギャップに悩みを抱えていますが、そのギャップがいわゆる「ウラオモテ」的に極端なものではなく、どちらも地続きであるところが素敵で魅力を感じますね。作品のタイトルはそれを端的に表していて、実に秀逸だな思いました。一方、主人公の公親は「欠落」をもちやや尖っているものの、真っ直ぐであり好感がもてるところに、安定の九曜ラブコメ作品の主人公だなと感じた次第です。変わりたいと願い前に進む二人の関係性の行く末はどうなるのか。今後の展開がとても楽しみです。2024/05/15
よっち
36
とある事件からクラスで浮いていた高校生・赤沢公親。彼がある夜、ばっちりキメているギャル姿のクラスメイト野添瑞希とコンビニで遭遇する青春小説。普段は深窓の令嬢然とした姿とは違うことを気にする瑞希を、公親が肯定してくれたことから始まった2人の秘密な関係。コンビニで瑞希と過ごす穏やかなひと時が、お互い掛け替えのないものになっていくからこそ、彼の誤解を何とかしたいと思うようになってゆく瑞希。わりとぐいぐい来る瑞希に鈍い公親という構図でしたが、彼女だけでなく公親もまた少しずつ変わってゆく結末はなかなか良かったです。2024/05/10
わたー
26
★★★★☆面白かった。夜のコンビニで出会ったのは深窓の令嬢として扱われるヒロイン。しかも彼女は教室でのイメージと異なるギャルファッションに身を包んでいて…と始まるラブコメ。自分の見た目と趣味嗜好とのギャップに悩む彼女の、ありのままを受け入れて認めてくれる主人公。しかも彼は一目で自分の正体を見破っただけでなく、かつて自分の窮地を救ってくれた過去まである。数え役満ですねわかります。ようやく掴んだきっかけを逃すまいとグイグイくる彼女との密やかな交流は、主人公が鈍すぎんかと思いつつも、温かでとてもいいものだった。2024/05/13
まっさん
22
★★★ とある事件からクラスで浮いた存在である赤沢公親は、ある日夜のコンビニで深窓の令嬢としてクラスでも人気の野添瑞希と出会う…何故かばっちりとギャル系メイクで決めた彼女と。周りから求められる理想像と自身がなりたい理想とのギャップに悩む彼女だったが、普段とは違う自身に直ぐに気付き、あまつさえそんな姿を肯定してくれる公親に秘密の関係を求める瑞希。普通になりたい少年と、特別になりたい少女の秘密の関係が今始まる… 九曜先生の新作ラブコメ。やはりこの作者さんのラブコメは古き良き王道感を感じさせる、穏やかで日→2024/08/15
真白優樹
17
かつてとある事件で当時の担任から目を付けられ今も孤立した少年が、深窓の令嬢な級友の少女がギャル風の服装をしているところに遭遇し始まる物語。―――正しさ、そこにある思いを解き明かして。 周囲から違った意味で浮いている二人が出会い、密かな交流の中で絆を育んでいく物語であり、どこか苦くて苦しい所もある中で、育まれていく甘さが堪らない物語である。始まったばかりの二人の関係、周囲からの評価も動き出した先にある変化はどんなものか。そして二人は今後、どんな関係に変わっていくのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/05/13