目次
第1部 大興安嶺山脈の調査から
第2部 KJ法をめぐって
第3部 アクション=リサーチの綱渡り
第4部 文明と地域
討論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aki
0
さる研究会での講演と質疑応答をまとめたもの。川喜田は学者、フィールド・ワーカーというより、実践者ですな。いろいろと興味深い体験談が満載。筑波大学にいたとき、北上川周辺の地域研究の一環として岩手県・岩泉町の安家(あっか)という地域に入ったときの話がおもしろい。行政に協力し、ボトムアップ方式で意見や要望を吸い上げていくときは盛り上がっていたのに、「(地域のことが)読めた」となって役場の人たちはトップダウン方式に切り替えたところ、あっという間に熱意がシュルシュルと縮んでしまったという話。「そうだよなあ」と納得。2014/10/10