出版社内容情報
社会学・心理学・政治学など多分野で展開する「ジェンダー」研究。空間や場所、地域社会の研究を深めてきた日本の地理学からも、多数の研究実績が積み上がっている。「都市空間」をテーマに、労働、地域社会、ケア・サービス、視覚表現などの論点を考察した全12章構成。各章末尾に文献案内と学習課題を付けて議論を深められるようにした。日本のジェンダー地理学の全体像を俯瞰できる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちや
3
ジェンダー地理学系も一通りという感じになってきたか。2024/06/04
たまがぞう
2
ジェンダー地理学あるいはフェミニスト地理学という領域を取り上げた書籍。釜ヶ崎の成り立ちから資本主義とジェンダーを考察した第6章、大和郡山や呉,佐世保の遊郭の成り立ちから都市空間と政治権力の関係を読み解いた第7章が興味深かった。サモアの男女関係がキリスト教の流入により変容する様を描いた第11章の「フェミニスト地理学に求められていることは、普遍性を装ったジェンダー平等を推進するための片棒をかつぐことではなく、具体的な場所の女性たちの日常生活の変容の過程を丹念に拾い上げることである。」との言葉が記憶に残った。2025/09/29
skr-shower
0
他地区図書館本。地理学も様変わり。2025/01/08




