出版社内容情報
日本は「自然災害の博物館」のような国。自然災害はこれからも必ず発生する。来たるべき災害を防ぎ、被害を軽減させるためにはまず、過去の災害時において、どのような自然条件のもとで災害が起こったのか、その状況をひもとくとともに、その後の復旧・復興状況や災害を保存する活動などにも注目し、「災害地から学ぶべき教訓」を見つけ出すことが重要であろう。本書は、1995年1月に発生した阪神淡路大震災、2011年3月に発生した東日本大震災を中心に、著者自らが現地調査を行った日本・世界の地震災害地および豪雨・土石流災害地を取り上げ、災害の状況とその後の地域の変化を記録している。カラー・白黒写真424枚、図版84枚。
目次
1 阪神淡路大震災(1995.1.17)から20年(六甲山地の崩壊地の地形変化;六甲山麓の造成地の崩壊とその後;市街地の大規模被害;海岸の埋立地・人工島の被害;被災地を上空から追跡する;1995.1.17が遺したもの)
2 東日本大震災(2011.3.11)から10年(宮古市田老地区繰り返す大津波災害;陸前高田市大津波災害からの市街地復興;東日本大震災・原子力災害 2つの伝承館)
3 地震災害地からの教訓(2004年10月新潟県中越地震から15年;イタリア・ラクイラ2009年大地震から1年;2016年4月熊本地震から3年;台湾2018年花蓮地震・1999年集集地震;2018年6月大阪北部地震:被災地を歩く;2018年9月北海道胆振東部地震の爪痕)
4 豪雨・土石流災害地からの教訓(1967年7月神戸を襲った土石流災害から50年;1974年・76年小豆島土石流災害地の現在 ほか)
著者等紹介
池田碩[イケダヒロシ]
1939年福岡県生まれ。1965年立命館大学大学院修士課程修了。奈良大学勤務10年を機にサバティカル制度を利用してUSAユタ大学に留学(1982‐83年)。現在、奈良大学名誉教授。専門、自然地理学、地形学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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