出版社内容情報
★3つの主体=自治体・事業者・顧客のネットワークを構築する
大都市から離れた場所にあり、人口の過疎化・高齢化が進み、経済活動が低水準にとどまっている……こうした厳しい環境にある「縁辺地域」の経済を《食》によって活性化させる取り組みが日本各地で進められている。本書では縁辺地域における食品加工事業の位置づけを整理するとともに、人材育成方式による事業者の育成・支援(大分県竹田市)、第三セクター方式による事業展開(島根県海士町)、自治体アンテナショップ事業による流通チャネル構築等について分析し、産業振興としての食品加工事業の課題と内発型の産業振興の意義を考察する。
目次
1 序論
2 産業振興としての食品加工事業を捉える枠組み
3 事業者育成方式による食品加工事業―大分県竹田市雇用創造事業の事例
4 第三セクター方式による食品加工事業―島根県海士町CAS事業の事例
5 流通チャネル構築による食品加工事業への支援―自治体アンテナショップ事業の事例
6 縁辺地域における食品加工事業の展開と産業振興政策
7 結論
著者等紹介
上村博昭[カンムラヒロアキ]
1987年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科修士課程、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学大学院総合文化研究科学術研究員を経て、現在、尚美学園大学総合政策学部専任講師。専門は経済地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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