デジタル記号論―「視覚に従属する触覚」がひきよせるリアリティ

個数:

デジタル記号論―「視覚に従属する触覚」がひきよせるリアリティ

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 00時13分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 276p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788516069
  • NDC分類 007.04
  • Cコード C1036

出版社内容情報

私たちは一日にどれくらいポータブル端末に触れているだろう。そこでは視覚以上に触覚が重要な役割を果たしている。いまや全く新しい感性が生まれていると言ってもいい。気鋭のメディア・記号学者が、デジタル化時代のこのリアリティを鮮やかに描出。

松本 健太郎[マツモト ケンタロウ]
著・文・その他

内容説明

視覚と触覚の交錯から派生するデジタル時代のリアリティ。今日あなたは何度、スマホの画面にさわっただろうか。ポケモンGO、Googleマップ、トリップアドバイザー…。人びとが手許のデジタルデバイスをたえず凝視しながら、各種のアプリがたちあげる情報世界を触覚的に制御し、管理し、リアルなものとしてひきよせようとするのは、今まさに新種の記号的リアリティが出現しつつある証左なのではないか。

目次

デジタル時代の技術化されたイマジネーション
第1部 記号とメディアの現代的な関係性を考える(バックミラーのなかのメディア文化―テクノロジーの隠喩的理解をとらえなおす;メディアテクノロジーが陶冶する想像力の現在―「予めの論理」と「象徴の貧困」;メディアの媒介性と、その透明性を考える―「テクノ画像」概念を再考する;私たちはどのように写真をまなざすのか―言語との差異を中心に)
第2部 視覚と触覚の現代的な関係性を考える(タッチパネル考―画面との接触が求められる現代;「接続される私」と「表象される私」―記号論×メディア論の間隙で考えるゲーム;スポーツゲームの組成―それは現実の何を模倣して成立するのか)
第3部 空間と身体の現代的な関係性を考える(ポケモンGOでゲーム化する世界―画面の内外をめぐる軋轢を起点として;拡大される細部―マイケル・ウルフとダグ・リカードの写真集を比較する;テクノロジーによる「行為」のシミュレーション―トリップアドバイザーを題材に)

著者等紹介

松本健太郎[マツモトケンタロウ]
1974年生まれ。群馬県桐生市出身。国際基督教大学卒業後、京都大学大学院に進学し博士号(人間・環境学)を取得。専門領域は記号論・メディア論・映像論。二松學舎大学都市文化デザイン学科准教授。日本記号学会理事・第31回大会実行委員長。観光学術学会第7回大会実行委員長などをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

原玉幸子

14
「漫画はビジュアル言語である」を更に掘り下げたいと思っての選書は、成程成程と頷く嬉しいあたりでした。でも、記号論に於ける「○○とは××である」も哲学や社会学の知識を援用出来るはず、は思い込みなだけで、言語学はまだよくても主のメディア論は私が通常なぞっている用語や定義とは違っていて、その差異故に一寸難しかったです。ポケモンGOもGoogle Earthもインスタグラムもやらないと、この領域の理解は深まりませんかねぇ…… 知識の肉付けに少し他の本も読んで、又本書に戻って来たいと思います。(◎2021年・夏)2021/06/18

センケイ (線形)

6
どちらもちょうど読みたいと思っていた、記号論とメディア論を繋ぐような話題。そのつなぎとして、ストリートビューやトリップアドバイザーなどの現代的な題材が取り上げられるのが興味深い。確かに、その著しい現実の切り取り方や、ある程度の相互作用の要求は、現実に恣意的に意味を付与するものと、現実それ自体を切り取るものという二値分類から離れ、より多様な捉え方をするのに役立つに違いない。2020/04/20

静かな生活

3
東浩紀とかが好みそうな話題だなぁとなんとなく連想する(そもそも東が引用されてる)。ともかく、専門書と言っていいレベルの書籍であることに違いない。この手の理論を頭に入れると入れないではだいぶ違ってくるなということはわかる。2021/11/14

1
日本記号学会の松本健一郎による10本の既発表論考集。松本の修士論文はロラン・バルトの写真論に関するものであり、それゆえか、現代の写真や映像環境に対する分析道具とするにはバルトの記号論が古びていることを深く認識している。J. C. Rowe の構造主義批判など。記号論とメディア論を往復しながら、J. Juul のゲーム論を参照したり、Google Maps 、Pokemon GO 等を分析したりしている。一層複雑化する現代のメディア環境に対して、記号論的言説がいかに接近することができるかが問われている。2024/01/26

hukukozy

1
バルトの「写真」論など引き合いとし、技術の発展がもたらしてきたメディアの変容について語る。ユールやマクルーハン、リンチなど豊富な参照元。どんどんと条件が変化していくリキッド・モダニティ。そこには「入り込む」ことや「触る」こと、、、さまざまなかたちでメディアが存在しており、記号のありかた、想像力やリアリティの変質が起こっている。2019/09/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13451408
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。