出版社内容情報
日本各地の衣食住を、歴史地理学の見方と手法で考察。誰でも経験している日常の生活を題材にまなぶ、親しみやすい地理学入門書。日本各地の衣食住を、歴史地理学の見方と手法で考察します。日本人に馴染みの深い漬物や缶詰やミカンは、いつどこでつくられ普及したのか? 平野・丘陵・山地・海辺の伝統的な暮らしの合理性とは? 観光や遊びで生じた地域の現象の背景や意味とは? 誰でも経験している日常の生活や旅の経験を題材にまなぶ、親しみやすい地理学入門書。
はしがき
第1章 総論 歴史地理学における生活文化研究の意義 (小口千明)
第?部 食べる?食文化?
第2章 ツケナの地域的多様性とその変化― ツケナ類の「結球性」の有無に着目して ―(清水克志)
第3章 銚子の水産缶詰製造業の展開にみる日本の魚食文化(清水克志)
第4章 在来小蜜柑から温州蜜柑への嗜好変化(豊田紘子・伊藤大生)
●コラム1 在来種「戸隠大根」の復活(中澤日向子)
●コラム2 「三崎名物のマグロ料理」をめぐる価値観の変化(清水克志)
第?部 暮らす?環境と生業?
第5章 天竜川下流域住民の洪水への備えと対応―水害常襲地域の「平時」に着目する ―(山下琢巳)
第6章 江戸時代から明治時代の三浦丘陵における里山の変化― 草地の分布と植林の展開に注目して ―(武田周一郎)
第7章 山梨県丹波山村にみる山村の生活文化― 斜面の利用に着目する ―(清水克志・加藤晴美)
第8章 海域利用の垂直的拡大と地域変化― 東京湾・富津における器械潜水の導入に注目して ―(花木宏直)
●コラム3 漁場としてみた沖縄沿岸の自然環境(花木宏直)
●コラム4 開業助産師の活動と施設分娩への変化(金?美代子)
第?部 集う?観光?
第9章 世界遺産飛騨白川村における地域イメージの形成とその変容―「奇異」から「憧憬」へ ? (加藤晴美)
第10章 日本における海水浴の受容と海岸観光地の変化― 単調な砂浜海岸の観光資源化―(小口千明)
第11章 「小江戸」川越の形成と蔵造りの町並み― 地方都市の観光化と地域住民 ―(高橋珠州彦)
●コラム5 草津温泉にみる入込み湯から男女別浴への変化(中村亜希子)
●コラム6 土浦花火大会と地域商業(原野菜香)
第?部 遊ぶ?非日常の空間?
第12章 伊賀上野城下町の鎮守社とその祭礼の変化― 非日常からみえる城下町町人の生活文化―(渡辺康代)
第13章 大崎下島御手洗町における遊廓と地域社会―ベッピンとオチョロ舟の生活文化―(加藤晴美)
第14章 横須賀における米軍向け歓楽街の形成と変化―アメリカ文化の受容とにぎわいの形成―(双木俊介)
●コラム7 谷田部市街地の往時の賑わいとその名残(?橋 淳)
●コラム8 日本における折り紙の普及(伊藤行將)
あとがき/索引/著者紹介
小口 千明[オグチ チアキ]
編集
清水 克志[シミズ カツシ]
編集
目次
総論 地理学が描く生活文化
第1部 食べる―食文化(ツケナの地域的多様性とその変化―「結球性」の有無に着目して;水産缶詰製造業の展開からみた日本の魚食文化―千葉県銚子市を例として ほか)
第2部 暮らす―環境と生業(天竜川下流域住民の洪水への備えと対応―水害常襲地域の「平時」に着目して;江戸時代から明治時代の三浦丘陵における里山の変化―草地の分布と植林の展開に着目して ほか)
第3部 集う―観光(世界遺産飛騨白川村における地域イメージの形成とその変容―「奇異」から「憧憬」へ;日本における海水浴の受容と海岸観光地の変化―単調な砂浜海岸の観光資源化 ほか)
第4部 遊ぶ―非日常の空間(伊賀上野城下町の鎮守社とその祭礼の変化―非日常からみえる城下町町人の生活文化;大崎下島御手洗町における遊廓と地域社会―ベッピンとオチョロ舟の生活文化 ほか)
著者等紹介
小口千明[オグチチアキ]
筑波大学人文社会系教授。1953年生まれ、東京都杉並区出身。筑波大学大学院博士課程単位取得。文学博士。歴史地理学が専門
清水克志[シミズカツシ]
秀明大学学校教師学部准教授。1978年生まれ、富山県氷見市出身。筑波大学大学院博士課程単位取得。博士(文学)。歴史地理学が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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