図説 ２１世紀日本の地域問題

伊藤 喜栄/藤塚 吉浩【編】

古今書院（2008/10発売）

• サイズ B5判／ページ数 130p／高さ 26cm
• 商品コード 9784772241243
• NDC分類 291
• Cコード C1030

出版社内容情報

ｸﾞﾛｰﾊﾞﾘｾﾞｰｼｮﾝ、地域格差、環境問題、地域再構築の4つのｷｰﾜｰﾄﾞから、現代日本の構造的地域問題を概説した地理学入門書。

内容説明

本書は、２１世紀日本が直面する「地域システム」の大変革に触発され、それが生み出す新たな地域特性、新たな地域問題の一端を「図説」の形で集約し、２１世紀日本の地域教育に一石を投じようとすることを目的として作成されたものである。

目次

グローバリゼーション（世界都市・国際都市；産業空間のネットワーク化；国際移動・国際交流）
格差問題（地域格差；就業構造の地域特性；ジェンダー）
環境問題（過疎と農地・森林の荒廃；工業化・都市化と環境の劣化；環境保全活動の展開）
地域再構築（都市圏構造の変化；都市形態の変容；産業再生；コミュニティの衰退・再生；地方分権と地域政策）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[壱萬参仟縁]

農山漁村の就業問題（４２－４３頁高柳長直氏）。小田切徳美先生の、月プラス３万円という女性起業の事例。限界集落問題（５４－５５頁山本匡毅氏）。作野広和先生が指摘した「むらおさめ」は、現代の「撤退の農村計画」で拍車がかかっている気がする。棚田保全（７０－７１頁高柳氏）。６年前の本だからそれを差し引いて考えても、事態は好転しているとは思えない。耕作放棄地。わたくしは耕作できなければ、日当たりがよい所には太陽光パネルを置いてもよいと思える。本書の改訂版をお願いしたい。

2014/02/24