内容説明
世界の海岸地帯は長い間人間生活や商業活動に好適なところと認められてきた。しかしながら、海岸地域の人口圧力は環境へ衝撃を与えてきて、今や数え切れないほどの問題を起こしている状態である。この本は生態学的原理に焦点をあて、これらの衝撃を評価予測するための科学的根拠を提供するように努めている。
目次
1 海岸地帯―その歴史と利用
2 海岸地帯の生態的特徴
3 海岸地帯のおもな生物生息域
4 都市化の衝撃
5 海岸地帯の化学汚染
6 海岸地帯の生物汚染
7 その他の人間介入による衝撃
8 海岸地帯に影響を与える政策および社会経済的意義
9 海岸地帯の将来
著者等紹介
渡部哲光[ワタベノリミツ]
1922年生まれ。1945年旧制第一高等学校理科甲類卒業、1948年東北大学理学部卒業。理学博士。専門はバイオミネラリゼーション(生物の鉱物形成作用)、環境要因のバイオミネラリゼーションに及ぼす影響。1948―59年富士真珠株式会社研究員を経て、三重県立大学水産学部助手、講師。1957―70年米国デユーク大学動物学教室研究員、1970―94年サウスカロライナ大学電子顕微鏡センター所長兼生物科学・海洋科学教授。1970―94年同大学ベルW.バルク海洋生物・沿岸研究所研究員兼任。また、ヴェネズエラ国立中央大学講師、ボン大学(ドイツ)客員教授、フォード財団中南米・カリブ海地区顧問、サウスカロライナ州開発局および同州立博物館顧問を兼任。エルマーW.エルスワース真珠研究賞(米国)、フンボルト賞(ドイツ政府)、ラッセル科学賞(サウスカロライナ大学)受賞。1994年より、サウスカロライナ大学特別名誉教授
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