内容説明
鉄道愛好者にとってゲージとは空気のような存在かもしれない。なくてはならないが、かといって直接の趣味や研究対象にはなりにくい。いわば影の主役であるゲージを表舞台に引き出すのが本書のねらいである。ゲージという切り口で眺めてみた世界と日本の鉄道。これまでとはひと味違う、新たな姿が見えてくる。
目次
第1部 ゲージの起源と鉄道網の形成(ゲージの起源;ゲージの勢力分布)
第2部 鉄道ゲージの世界地図(標準軌世界と最近の潮流;広軌世界の光と影;奥の深い狭軌鉄道―台湾・台東線の軌跡)
第3部 日本のゲージとゲージ論争(日本のゲージ論争のゆくえ―建主改従論から改主建従論へ;広軌鉄道計画とその土木遺産;ナローゲージの歴史と現状;新幹線とゲージ)
著者等紹介
岡雅行[オカマサユキ]
1951年東京都生まれ。埼玉県立所沢西高等学校教諭
山田俊明[ヤマダトシアキ]
1950年栃木県生まれ。東京都立第二商業高等学校教諭
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感想・レビュー
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siomin
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鉄道の軌間をテーマにまとめた一冊。安定してたくさんの人と物を運ぶならば標準軌のほうがよいが,そのぶん建設費用はかさむ。そのためいろいろな軌間が定められたが,そうなると直通運転ができなくなる。日本の場合は明治期に1067㎜の軌間だったが,高速化の障害になるし,解決には新幹線の開通まで待たなければならなかった。そういった逸話がてんこもりです。標準軌である1435㎜は,イギリスでは4フィート8インチ1/2。決してキリのいい数字ではないが,その由来は不明だとか。それがいちばん意外。2023/07/19
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