出版社内容情報
知床の風景画,伊香保温泉の鳥瞰図,江戸の木版画,妙義山の名所絵はがきなどの「ビジュアル・アート」,西郷隆盛の銅像,北海道開拓記念の野外彫刻,都市を彩る壁面アートやプロジェクションマッピングなどの「パブリック・アート」を取り上げ,それらがどのように《空間をアート化》しているか地理の視点で読み解く。あなたも《アートと出会う旅》に出かけませんか。
【目次】
序 「アートの地理学」をめぐって
【Ⅰ部 ビジュアル・アート】
1章 風景画を読む《羽生輝「北の岬(知床)》
2章 地図と風景画のあいだ:伊香保温泉の鳥瞰図を読み解く
3章 木版画アートにみる都市風景
4章 絵はがきにみる名勝・妙義山のイメージの生産と流通
【Ⅱ部 パブリック・アート】
5章 銅像がつくるモダン東京名所
6章 本郷新の彫刻と北海道のセトラー・コロニアリズムの現在
7章 アートによる「まちづくり」:公共空間における表現は誰のものか
8章 都市における光と闇
アートと出会う旅:あとがきに代えて
[コラム]
①私たちは展示室で何を見ているのか
②映画に観る東京郊外の風景
③「江戸木版画」の現在
④絵はがきブームと絵はがき販売業
⑤ミュージアム,アート,地理学
⑥トラファルガー広場のパブリック・アート:第四の台座をめぐって
⑦同時代の表現を支えるエコシステム
⑧グラフィティと映画・小説



