出版社内容情報
発足当時から社会科教育の役割は変わった。世界的な現代的課題をふまえ,持続可能な社会を構築する能力をどう育成するか? Well-beingをキーワードに新たな社会科教育の構築をめざす28の実践例。
目次
第1章 人権(「当事者意識」の高まりを目指した公民科単元開発の可能性―人権課題単元「オリンピック選手のメッセージから人権尊重を考える」を事例にして;他者の人権に寄り添う市民の育成をめざして―ウクライナ避難民問題を事例に ほか)
第2章 平和(成立期中学校社会科における「平和への教育」―単元「世界平和」の具体化に着目して;観光の視点からとらえる平和教育への射程 ほか)
第3章 文化多様性(哲学対話を通した地域における多様な文化への気づき―小学生の気仙茶作り体験の実践分析を通して;教室をミニ・パブリックスにする―「熟議のためのナッジ」としての社会科授業の条件 ほか)
第4章 国際理解(地球的諸課題への当事者意識を育むための高校「地理総合」の授業開発―システム思考とマルチスケール的な視点を活用して;地域的文脈からアプローチする批判的グローバル・シティズンシップ教育の構想―人権NPO団体づくりプロジェクトの授業事例を通じて ほか)
第5章 環境・まちづくり(地理教育として環境問題をどう扱うか―カナダ・オンタリオ州の中等地理科目改訂を手がかりに;韓国高等学校地理科目における持続可能な開発のための教育の展開―新設科目「気候変化と持続可能な世界」を手掛かりに ほか)