内容説明
本書は、哲学者カントに地理学を語らせようとする野心作である。地理学に対するカントの考え方が見事なまでに整理され、カント哲学の全体像のなかで地理学観が披露されるとき、これまでの地理学史に新たな光明を投げかけている。
目次
哲学と地理学―その関係の概要
カントの地理学概念の起源、展開、および影響
カントの地理学概念(科学としての地理学;経験科学との連関における地理学;地理学の実用的側面および目的論的側面)
現代地理学の限界と範囲
地理学の本質に関する現代的概念
科学分類における地理学の位置
付録 カント『自然地理学』序論の翻訳
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- 和書
- 蛾の生態標本図鑑