証言・熱帯農業―二十一世紀への展望

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証言・熱帯農業―二十一世紀への展望

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772211550
  • NDC分類 611.022

内容説明

本書は、南北間の個々の技術移転や研究でなく、戦後における熱帯農業経営の最大の事例の一つである、インドネシアに存在した日イ合弁による企業農業の実証的な紹介を中核とし、それに対比する事例を含めて、熱帯農業のもつ変動性、環境の不安定性、突発性などの状況と、それらへの対応策の明示を試みた。十数年に及ぶ人材や、資本の投入、多段階の技術や経営方式の総合された農場の実態を記述することは、日本が南北問題に関与し、21世紀を展望する際に、避けて通れない途に対して、一灯を提示するであろう。

目次

第1章 パゴ農場の体験―熱帯農業経営と三社問題(パゴ農場―「アランアラン草地に手を出すな」の格言に抗して;キャッサバ―食糧と新エネルギー源の芋;合弁企業による熱帯農業の展望と課題;三社問題―撤退の経緯と跡地の利用構想;パゴ農場の撤退―現地従業員の転職と生活安定を優先して)
第2章 ダヤ・イトウ農場の炎熱の日々(農場の立地と自然環境;インドネシアの北ランポン県の横顔―主要農作物の種類;農場の作物選択の経緯―栽培体系をめぐって;大規模農場による熱帯農業開発)
第3章フィリピンの輸出用バナナの生産(国際商品としてのバナナの生産と貿易;バナナ、その特徴と種類;フィリピンのバナナ産業;バナナ輸出産業の展望と課題)
第4章 熱帯と果樹・樹木作物(赤道地帯の「緑の砂漠、アランアラン草原」をめぐる旅;果樹・樹木作物の生育分布域の規制要因;果樹・樹木作物における技術移転の課題;砂漠化防止と地力保全に有効な果樹・樹木作物)

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