内容説明
第1部では、海と陸との境界である海岸を歩いて見えること、考えることから、海岸から地球を見る大切さを述べ、第2部では、筆者が1980年代を中心に調査・研究したテーマの背景を述べた。第3部では、海岸の成り立ちと生い立ち、さらに地域的特性について、基礎的な知識を述べ、海岸研究と人類や地球環境との関係について最近の研究動向を紹介。第4部では、海岸研究の基礎ともなっている地形をどのように学ぶと「地形を見る眼」が身につくかという観点から、身近な地形から日本の地形、世界の地形について概説した。
目次
第1部 海へのまなざし・海からの視点(海へのまなざし・海からの視点;太平洋時代 ほか)
第2部 人と人の間で―海面変動とサンゴ礁の研究(完新世海面変動を追って;「洪水神話」の科学 ほか)
第3部 人と環境の間で―変化する海岸(海岸の地形とその変化;日本の海岸 ほか)
第4部 地形を学ぶ楽しさ―発達史地形学の視点(どのように地形を学ぶか;貝塚先生と『日本の地形』―発達史地形学の魅力 ほか)
おわりに 新しい地理学の再構築に向けて
著者等紹介
米倉伸之[ヨネクラノブユキ]
東京大学名誉教授。理学博士。1939年東京都生まれ。1962年東京大学理学部地学科地理学課程卒業。東京大学大学院数物系研究科博士課程地理学専門課程を経て1965年10月東京大学理学部助手(地理学教室)、講師、助教授、教授。2000年3月定年退官。自然地理学、地形学、第四紀学が専門
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