“グリムおばさん”とよばれて - メルヒェンを語りつづけた日々 （改訂新版）

シャルロッテ・ルージュモン/高野享子

こぐま社（2021/07発売）

• サイズ B6変判／ページ数 320p／高さ 18cm
• 商品コード 9784772190763
• NDC分類 015.8
• Cコード C1098

出版社内容情報

40年以上もグリムや世界各地の昔話を語り続けたルジュモン夫人の半生記。野戦病院、小学校、キャンプ場、さまざまな場所でメルヒェンは多くの人々の心を癒しました。語ることの本質に触れた一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アカツキ]

医療技術員から童話の語り部になった女性の回想録。心温まる話がたくさんで面白かった。童話や語りの力を感じるエピソードや語りの会で出会った人たちとの交流が楽しい。戦争で物資が少ない中、傷病兵たちから童話「おいしいおかゆ」に出てきた甘いおかゆを贈られる話が心に残る。少し残念なのが、話に出てくるタイトルも著者の語りのリストも聞いたことのないタイトルだらけで、グリム童話全集を手に取らないと読めそうになかったり、ほかの外国童話は日本語で読めなさそうなこと。

2021/09/28